キューバ庶民の暮らしぶりをちょっと垣間見る。家の軒先では個人商店が営業中!蛇口など水まわり用品が大切に売られているのを見て水の大切さを再認識し、”マッチ売りのおばさん”を見て、火の必要性を再確認する/これが社会主義経済のスーパーだ!!食料品市場では野菜も果物も種類が豊富だが、一方、スーパーマーケットでは・・・・一列すべて同じ商品!?工業製品に競争がないとこうなるのか!? - Today→Tomorrow

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4/10/2013

キューバ庶民の暮らしぶりをちょっと垣間見る。家の軒先では個人商店が営業中!蛇口など水まわり用品が大切に売られているのを見て水の大切さを再認識し、”マッチ売りのおばさん”を見て、火の必要性を再確認する/これが社会主義経済のスーパーだ!!食料品市場では野菜も果物も種類が豊富だが、一方、スーパーマーケットでは・・・・一列すべて同じ商品!?工業製品に競争がないとこうなるのか!?

町のあちこちで見かける革命を祝う言葉・・・・。社会主義国で政治に関する話はタブーだが、人々の本心はどうなのだろうか?

比較的立派な建物。そして、その前には、
 ホセ・マルティーの彫刻がある。
どんどん庶民住宅エリアを歩く
とにかくボロボロの家が多い。外見はこの状態だが、内部は綺麗に整頓されている。
入口は、柵に覆われ警備も厳重。ただ街中を歩いていて思うことは、かなり治安はいい。ただどれだけ治安がいいのかは疑問だ。正式な犯罪件数などが一切公表されていないからだ。
住居の合間に見慣れた植物が咲いていた。花に詳しくない人は、この大きさからは想像できないだろうが、
これはポインセチア。クリスマスに御馴染みの赤い葉っぱが美しい観葉植物です。メキシコ原産の南国の植物で、あまり知られていないのだが、わずかに皮膚炎や水疱を引き起こす毒性物質を含んでいる。
いかにも庶民的なお店。2012年に自営業が認められるようになり、爆発的に個人経営のお店が増えた。それにより、自宅の一階をお店として営業している住居があちこちに見られる。
道路の状態もよいところもあれば、
かなり悪いところもある。
これも個人宅の軒先で営業している個人店舗。
衣料品店には、地元の人たちがあつまる。
これは銀行。ここの銀行は、比較的空いていた。
交差点の向こうに見えるのは、大きな商店。
このすぐそばには、マーケットがある。
ちなみに今まで歩いたルートは、これ。

大きな地図で見る

ここが入口。
新鮮な野菜や果物がたくさん並んでいる。キューバで野菜や果物を買うのは、おもにこのようなマーケットがメイン。あとは行商から買うしかない。
品質は、なかなか良い。しかも形大きさも綺麗に揃っている。
値札があるが、基本的に店主との交渉で値段が決まるようだ。ちなみにトマトに3と書いてあるが、これは外国人が使う兌換ペソCUC(兌換は「だかん」と読む。)ではなく、人民ペソCUPの価格。1CUCは約1USDで、1CUCは約24CUP。1USD(米ドル)を100円として計算すると、このトマトは約12円。おそらくトマト一個の値段ではなく、1lib(約453g)の値段だろう。
二重通貨政策をしらず、このお店でトマトを買うため3CUCを渡すとダンボール一箱分くらいのトマトを買うことになる。
二重通貨については、キューバの兌換ペソとは で詳しく紹介されています。

マーケットの外では、数名のおばさんが歩道に座り込んでいる。
このおばさんたちも、なにやら商品を売っていた。
売っているものを見ると、マッチなどなど・・・。
マーケット前の自動車道路には、ビンテージカーが信号待ち中。
3輪自動車もいまだ現役だ。
こちらの個人宅でもテントを張って、お店を開いている。
売られていたのは、世界的ブランドのシューズ??よく見ると、ちょっとロゴデザインが違う!!
中国から商品がかなり大量に流入しているのが、よくわかる光景だ。
こちらも軒先で営業している自営店舗。
このショッピングロード?には、他にも増して人通りが激しい。
こちらの軒先店舗では、水道の蛇口などが売られていた。
さらに道を歩く。
歩道に物乞いをする老人が座っていた。社会主義国でもこのような人たちは存在する。この問題は、社会体制には関係ないようだ。
花を売る行商が来た。頑張っている姿を見て、嬉しく思う。
このお店は、本屋さん。
販売されている本の種類は、かなり少ない。雑誌など皆無だ。
こちらは農場かと思ったら、園芸店だった。
スタッフが水遣りをしている。強烈な日光なので、水遣りが大変だろう。
ポットは省エネな、ビニール袋だった。あちこちに観葉植物が育っているのに、よくビジネスとしてなりたっているなぁと感心していてふと気が付く・・・・、ここは社会主義の国であることを。

これの軒先店舗。鉄格子の隙間から商売をしている。
売られているのは、クッキーやアクセサリー類。このあと、オバサンがニコッと笑う。スペイン語がわからないのが残念。
大通りを通過。
フェンスの上からこんもり育っているのは、
日本でもおなじみの観葉植物・ゴムの木。
よく見ると、小さな赤い花が咲いている。
この花は、ルコウソウ。花言葉は、「常に愛らしい」。その言葉に恥じないくらい、愛らしい花だ。
ガソリンスタンドの一角に置かれた比較的新しい車。これらの車についているナンバープレートは、赤色。外国人用のレンタカーだ。
行列は、やはり銀行にならぶ人たち。
二階建てのオープンバスが通り過ぎる。このバスは、新市街と旧市街を行き来する観光バス。
賑やかな声がこの建物から聞こえてくる。
赤い制服を着た小学生達だ。この建物は学校。キューバの教育水準はかなり高い。国民の識字率は99.8%で日本と同水準。いわゆる先進国以外では、ダントツの識字率を誇る。キューバ国民の大半は高校も卒業し、教育水準は世界屈指のレベル。
国民の教育水準を上げるのは、キューバが革命前のアメリカの半植民地のような状態だったとき、アメリカのプロパガンダを見抜けなかった国民の教育水準に由来する。フィデル・カストロはこの国民の教育水準を憂いて、徹底的に教育水準を上げる政策を施行しました。これには、賛否両論の意見が多数あるが、間違いなく言えることは国民の教育水準を上げると現体制への思慮も深くなり、政権の妨げになる可能性もあるということ。国民の教育水準が低いほうが国民を扇動しやすく、統治もしやすい。それをキューバ政権はせず、逆に国民の教育水準を上げた現実は、歴史の史実である。

背の高いパームツリーが生える立派なお屋敷。
その敷地の壁には、「VIVA FIDEL」とフィデル・カストロを賞賛する落書きがある。
これも政権によるプロパガンダと言われればそうかもしれないが、国民の生活を見て思うことは、とにかく”皆が楽しそう”である。町には笑顔が絶えず、軽快な音楽があちこちから聞こえてくる。言論統制などもあるとは思うが、同じ島国でアメリカに次ぐ民主主義の経済大国・日本よりも皆の表情が豊かで楽しそうなのは明らかだ。

こんなボロボロな建物ばかりで、大した商品やサービスはないが、
キューバ国民は、とりあえずあるものだけで生活をしているような状況。先進国のように、よりよい生活、もっと多くのモノを求めるためにさらに働き、高い給与を追求する生活とは明らかにちがう生活態度だ。
可愛らしいお店が数軒ならんでいる。
これらの店も一般家庭の玄関を改装したものだ。
小さな広場にも、露店がでていた。売られていたのは、水道パイプや蛇口などの水まわり商品。
絵のように飾られているのは、
CDジャケットだった。これはCD屋さんである。
花屋さんも出店中。
比較的大きなスーパーマーケットCIMEXがあった。
CIMEXはキューバ最大の公営商社。そのお店に入ってみたところ、商品の多さに驚く。
この陳列棚には、靴がたくさん並んでいる。
食料品陳列棚。
肉類も販売中。
こちらは、食用オイル
そしてアルコール類。
かなり量が豊富なのだが・・・・、見ただけでわかるだろう、とにかく種類がまったくない。どれも同じ商品が何列も並んでいるだけで、選ぶ手間などまったくないのが実情。これが競争のない社会主義経済の実態だと思う。

道路わきにあるちょっとしたスペースには、必ずと言っていいほどホセ・マルティーの彫刻がある。これもどれも同じような形と大きさだ。
どんどん歩き、今度は比較的裕福な住宅街になる。
立派な建物が並び、リッチな人たちが住んでいると思うが、これも全て国の財産だ。
綺麗に見える建物は、ペンキを塗りなおしたもの。ペンキを塗りなおしただけで、ボロボロの家もこの通り。この国にもし経済力がついた暁には、どのような国に化けるのだろうか。考えただけでも楽しみだ。
前に高校生らしい二人が歩いている。この制服を着ている学生を何人も見かけた。
これは美容院だろう。なんだか懐かしい光景だ。
谷あいを結ぶ比較的大きな橋。
その下には、子供達の遊具が見える。
その先にある川。南国らしい川だ。
リュウゼツランの花。こんなに立派なものは、初めて見た。背の低い植物らしからぬ、背の高い花茎。この種の植物は成長が遅く、花をつけるまで数十年を要する。
こちらも大きく育ったトウゴマ。
種子からはひまし油が採れ、ランプの燃料に使われる。また便秘薬としての効能があることも知られているが、種にはリシンという毒性物質が含まれるので注意が必要。
このあたりも豪邸が多い。これも半世紀前にアメリカなどの資産家が建てたものだろう。
住宅の前にテントがある。
やはりここも個人商店。麦わら帽子を売っていた。
この家は、二階部分も鉄格子がはめられている。あちこちの家で、洗濯物が干されている。この気候なら1-2時間で完全に乾くと思う。
街路樹の木陰で休む犬。
まるで死んだように動かない。近づくと耳が少し動き、目をこちらに向けて、またすぐに寝る。
塀に描かれた革命の宣伝文句。
あちこちでチェ・ゲバラのイラストをよく見る。
さらに住宅地を歩く。ハバナ郊外の住宅地を見て回るだけでも楽しい。
交差点の角の家も、
個人商店だ。
向こうには、塀に十字が描かれた広大な敷地が見える。
近づくと一目でお墓だとわかる。
キューバ革命前に富豪たちが築いたお墓が整然と並ぶ。まず死者は土葬にされ、二年後に遺族立会いのもと再び掘り出され小さな壷に入れられて、再度、納棺される。
墓石の上には、個性的な墓標が並んでいた。
目の前をサイドカーが通過。キューバには良く似合うが、窓が無いので排気ガスを直接吸ってしまう。ビンテージカーは見た目は楽しいが、有毒な黒い排気ガスをそのまま撒き散らすので町全体が排気ガス臭い。
大通りの向こう側にも墓地があるが、、、よく見ると、、
中国語が書かれた門
そしていかにもアジアらしい建築物
そしていかにも中国らしい建物が見えた。ここは中国系の人々が埋葬される墓地だ。
さらに歩く。
ビンテージカーが駐車してあった。
先ほどの大きな墓地の脇をひたすら歩く。
ちょっとした広場にあるモニュメント。
そして道路名を記す標石があるが、
車からは非常に見にくいだろう。
大きな高層アパートがある。これも庶民の住居。
こんな街中でも、馬車が普通に走っている。
やがて向こうに大きな建築物が見えてきた。
かなり背の高い建築物で、形もいびつだ。
ベンジャミンの木陰を歩くと、
向こう側に整然と管理された畑が見える。
久しぶりに見た立派な道路標示。
それを過ぎると目の前に大きくて立派なビルに到着。向こう側に渡ろうとするとキューバ兵に制止された。
しかたなく道の中央路肩を歩く。
先ほどの背の高い建築物はすぐそこだ。
路肩を歩くと、間もなく見たことのある建物が見えてきた。
キューバ革命の英雄、そしてカリスマ的リーダーたちの肖像がこんな離れた場所からでもはっきり見える。
世界的にも有名な革命広場はすぐそこだ!

次回へ続く・・・



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