ここを訪れた一は、競ってこの不思議な白い岩のかけらを自分の町や教会に持ち帰ったと言われている・・・。
この記事は8月17日の内容です。
イエス・キリストが生まれた聖誕教会の前にあるメンジャー広場。
世界中から観光客が押し寄せるこの場所にある看板が気になる。伝えるのは、イスラエルによる約50年間の占領政策について。
1946年から2013年にかけて、緑のエリアが白いエリアに占領されていく様子が一目瞭然。白いエリアは、もちろんイスラエルが統治するエリアだ。
いつもと違う自動車ナンバーを発見。パッと見、パレスチナ自治区のナンバーのようだが・・・、
JORDAN ヨルダンと書いてある。ヨルダンから来た車だ。車をゲットしたら、ヨルダンだけは車で行くことができる。いまから楽しみだ。
生誕教会の壁にテントが張ってある。
「イスラエルの刑務所からパレスチナ人受刑者を解放しろ」と訴えている。
イスラエル国内?にも関わらず、宗教と政治問題が複雑に絡んだ状況は、いつか解決するときはくるのだろうか!?
お昼時なので、ランチの場所を探す。
いかにもアラビックな商店街。アラビックの女性かと思ったら、修道女だった。肌と髪の毛を隠す姿が共通している。
カラフルなスカーフが、いかにも中東。
道端の焼き窯でパンを焼くお店。周辺に香ばしいパンの香りが広がる。
坂の向こうまで続くお店では、
ニワトリの鳴き声が聞こえてくるカゴと、
うさぎ??
さらに商店街は上に続く。
今日のランチはこのお店で。
カジュアルなファストフード店。チキンを注文すると、まるで韓国料理レストランのように小皿がたくさん並べられる。
そしてチキン。身が柔らかく、非常に美味しかった。お店には値札がないので、いくらするか気になったが、すべての料理を皆でシェアして、一人1000円くらいだった。非常に満足なランチだった。
ランチの後は、再びまち歩き。はるか向こうの丘の上に、
パレスティナの旗が見えた。カナダで仲の良かったアラビックの女性はパレスティナ人。そういえば、彼女の故郷がここベツレヘムだったことを思い出す。
聖誕教会の裏の細い上り坂をゆっくりと上る。
道の両脇には、おみやげ屋さんが軒を連ねる。
木彫を売る店が多い。
やはり土地柄、イエスが生まれた様子を表現したものが多い。
このような木彫の人形がたくさん売られている。
生まれたばかりのイエス・・・・、可愛くはない。
このお店では、
木彫を実演中。
どこもかしこも、イエス聖誕の様子を再現した木彫だらけ。
そんな商店街を抜けると、右手に見えてくるのが、
この教会。
非常に可愛らしい入り口。床のモザイクも可愛らしい。この教会は5世紀頃には、元となる教会がすでにこの場所に建っていたそうだ。
入り口の頭上には、Milk Grotto。という英語が書かれている。ここがミルク・グロットか!
Milk Grotto - Bethlehem, Israel - Sacred Destinationswww.sacred-destinations.com/.../bethlehem-milk-grott...
このページを訳す2009/10/20 - The Milk Grotto (officially Magharet Sitti Mariam, "Grotto of the Lady Mary") is a serene grotto only a few minutes' walk from Manger Square in Bethlehem. This grotto, with a Franciscan chapel built above it, is considered ...
この教会は、なんだか洗練された雰囲気がある。入り口の階段を降りると、
すぐ左側に聖母子像。マリアがイエスを抱いて、洞窟にいた様子を再現。非常にリアルで緊迫感がある。
この像の横にある祭壇。
歴史を感じさせつつも、モダンな家具が調和して独特な雰囲気がある。
教会内は、洞窟そのもの。
天窓から柔らかな陽の光が注いでいる。
奥には、絵がある。
イエスに母乳を与えているマリアの絵だ。将来ユダヤの王となると予言されたイエスの誕生を知ったユダヤの王・ヘロデは、イエスの存在に危機感を抱く。
まもなく ヘロデ王は、ベツレヘムとその近辺にいる2歳以下の男の子を皆殺しをするように命じた。一方、
イエスの父ヨハネは天使から「マリアとイエスをエジプトに逃がすように」とのお告げを聞く。そして、急いでこの教会(ミルク・グリッド)を後にした。
ヨセフに急かされた授乳中のマリアは、そのとき母乳を床に数滴こぼす。すると赤かった地面は急にミルク色に染まったという。
この奇跡に準じて、教会内はミルク色で統一。
この白いトンネルの先には、
モダンで美しい礼拝室がある。シスターが静かに祈りを捧げていた。
礼拝室から外へ出る。
すぐ横には墓地が広がる。
外観も美術館もしくはコミュニティーセンターのような洗練かつ可愛らしい教会だ。
現在の教会は、1892年に竣工したフランシスコ派修道会による建物。
壁に、こんな可愛いモザイク画を見つけた。
ミルク・グリッドを見学した後、駐車場へ。
パレスティナ自治区の公共バス。かなり古い車体だ。駐車場前に大きなホテルがあった。ここでトイレ休憩。
ロビーホールからベツレヘムの街並みが見える。丘の上側と
丘の下に広がる街並み。
車に乗り、ベツレヘムを後にする途中に、最高に嬉しい瞬間!
なんと「SECOND CUP」の看板を見つけた。オタワ(カナダ)で毎日のように通っていたカフェだ・・・・・・が、、、
正面はどう見ても、あの「SECOND CUP」ではない!!!一瞬の幸福だった。ミディアム・コーヒー+アップルディッシュというお気に入りのコンビは、幻に消える。
ベツレヘム中心部から、イスラエル統治エリアへ向う。
分離壁が見えてきた。
壁の向こうは、イスラエル統治下エリアだ。
イスラエルに通じる道は、普通の住宅地の一般道。チェックポイント通過待ちの車列が続く。
車列に並んでいると、物売りたちに囲まれる。彼らは水を売っていた。
彼はシガーソケットコードを売っている。
彼は、鳥かごに入った鳥人形を販売中。
15分くらいでチェックポイント近くに到着。
分離壁でイスラエル軍の兵士よるチェックを受け、なんなく通過。パスポートを見せる場合があるので、要注意。
ベツレヘムから10kmほどでエルサレムだ。
テルアビブまでは車で1時間弱。カナダのときを思うと、非常に短い距離。
まだ13時すぎくらいなので、車はテルアビブを通り越し、テルアビブ北部にあるあのカイザリアへ向う。
ヘロデ王がアテネに匹敵する大港湾都市を築こうとした地だ。
あのローマ風呂の遺跡もある・・・・
8月17日は長い日だ。次回へ続く・・・・・