イエスの歴史はここからはじまる・・・・
Haifaでバハイ教世界本部を見学した後は、内陸部へ移動。高速道路の舗装状態の良さに驚いた。
イスラエル北部エリアは山間だと聞いていたけど、こんなにアップダウンが激しいとは思わなかった。家の小ささと混み具合が日本らしい。
神奈川県郊外に来たような町並みが続く。
畑も緑豊かで中東とは思えない雰囲気だ。
バイパス道路は自転車も通行していいらしい。
だんだんと家が増えてきて、
こんなものが見えた。ふざけた感が僕が育った神奈川の県央地域(座間、厚木、綾瀬、海老名、相模原)っぽい。
何だか懐かしい雰囲気、この雰囲気は横浜市の希望が丘駅付近に似ている。良く見ると・・・・KFC!!
ケンタッキーフライドチキンの看板を見たときは、かなりテンションが上った。テルアビブにもあるのか要チェックだ!!
すでに内陸部の都市ナザレの中心部。右側にある円錐状の屋根が目的地。
この屋根を目印に進む。
駐車場に車を止めたが、駐車場スタッフがいない。仕方なく、戻った時にお金を払おう。
駐車場の金網の向こうに見えるのは、
コンクリート製のプランター。僕が花屋のきっかけになったコンクリートマシナリー社のプランターだ。まさかイスラエルでも僕が作ったプランターと同じ物が見れるとは・・・。非常に嬉しい再会だ。
周辺では、美味しそうなザクロがたくさんなっていた。
ナザレの町はイエスが伝道活動を始める前に30年間暮らした町。そしてエルサレムの原始キリスト教を率いたヤコブの出身地としても知られる町。そのため、初期のキリスト教徒たちは、「ナザレ人」もしくは「ナザレ派」と呼ばれていた。世界中のキリスト教徒を惹きつける巡礼地として、世界中から観光客が押し寄せる。そのため車の渋滞もかなり激しい。
ナザレはイエスとその家族ゆかりの教会が多い街。326年にはコンスタンティヌス大帝の母ヘレナの頼みで聖母マリアの家の跡地に教会も建てている。
しかし7世紀にナザレはムスリムに占領されたのを機に、11世紀には十字軍の侵攻。そしてサラーフ・アッディーンの逆襲など崩壊と再建が繰り返された。17世紀になると、修道士がナザレに住むことを許され、現在ではイスラム教徒とキリスト教徒が半々に暮らす町として形成。そのため、街のあちこちでアラビア語を目にする。
あの円錐の屋根はこの先にある。
右上に見えるので、
この坂道を上る。
この道は、日本で言えば参道。左右両側におみやげ屋さんが数多く並ぶ。
200mくらい上ると、整然としたエリアになる。
入り口付近には観光客。
この入口の向こうに、円錐状の屋根が見えた。
ここが入り口。
英語で開放時間の案内。入場料金は無料。
入り口に入ると、たくさんの韓国人観光客の姿。久しぶりに会ったアジア人だ。
左手に見えるのが、1969年に完成した中近東最大級のモダンな教会・受胎告知教会 Basilica of the Annunciation だ。
Basilica of The Annunciationwww.basilicanazareth.org/
このページを訳すA shrine presupposes a presence of pilgrims. Up until the middle of this century, due to times, difficulties in traveling and other problems, a large number of pilgrims did not appear in the Holy Land. But nevertheless, whether there are few or ...
教会の外側の壁には、
世界各国から贈られたたくさんの聖母マリア像が飾られている。
そのすべての像を掲載。まずは、地元ナザレから贈られたマリア像ボリビアから贈られたマリア像
アンドラ公国から贈られたマリア像
バチカン市国から贈られたマリア像
アイルランドから贈られたマリア像
エジプトから贈られたマリア像
シンガポールから贈られたマリア像
ルーマニアから贈られたマリア像
エスペラント(団体?)から贈られたマリア像
ウルグアイから贈られたマリア像
インドネシアから贈られたマリア像
スロベニアから贈られたマリア像
送り主不明
イタリアから贈られたマリア像
送り主不明
送り主不明
ドミニカ共和国から贈られたマリア像
なんと中国から贈られたマリア像もある。完全に中国っぽい!
送り主不明
送り主不明
ウェールズから贈られたマリア像
スコットランドから贈られたマリア像
コロンビアから贈られたマリア像
スペインから贈られたマリア像
ポーランドから贈られたマリア像
マルタ共和国から贈られたマリア像
チマチョゴリを着た韓国から贈られたマリア像
再びイタリアから贈られたマリア像
ドイツから贈られたマリア像
チリ共和国から贈られたマリア像
クロアチアから贈られたマリア像
スペインから贈られたマリア像
リトアニアから贈られたマリア像
スペインから贈られたマリア像
タイから贈られたマリア像??
スロバキア共和国から贈られたマリア像
ガテマラから贈られたマリア像
南アフリカから贈られたマリア像
ベトナムから贈られたマリア像
ギリシャから贈られたマリア像
サンマリノ共和国から贈られたマリア像
グルジアから贈られたマリア像
パラグアイから贈られたマリア像
ウクライナから贈られたマリア像
フィリピンから贈られたマリア像
エクアドルから贈られたマリア像
ホンジュラスから贈られたマリア像
イタリアから贈られたマリア像
チェコスロバキアから贈られたマリア像
送り主不明
以上で終了。日本のマリア像は無いのか?
受胎告知教会の側面。
かなりモダンな作り。教会向かって左側には、
これぞ
聖母マリアにふさわしいと思う像が立っている。足元を見ると、マリア像が蛇を踏みつけている。これは創世記3章15節「わたし(神)は、おまえ(蛇=サタン)と女(エバ)の間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼(キリスト)は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」に由来。
巡礼者が触れるのだろう。両手が黒くなっていた。
この教会は、ナザレのシンボル的な存在。2013-14年度の「地球の歩き方 イスラエル版」の表紙にもなっているほどだ。正面の壁には、福音書を書いたといわれるマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ(左から右)が掘られている。
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教会正面の扉の彫刻に注目。誕生(左上)、エジプト避難(左中)、大工として働く(左下)、洗礼を受ける(右下)、説教(右中)、十字架の処刑(右上)とイエスの生涯を表している。
正面の左側の扉は、最上段のアダムとイブから始まる天地創造を表している。
天井の装飾も見事だ。
教会向かって右側の扉から中へ。ひんやりと涼しい大きなホール。
ステンドグラス超しに柔らかな日光が注ぐ。
このホールの真中に向かって、
シスターがひざまずいて祈りを捧げていた。
その前にあるホールの視点の先は、
この洞窟だ。
ホールの周りには、祈りを捧げる場所がある。
飾られている絵。
ロウソクが灯っているが、
電気ライトだった。
祭壇には大きな十字架がぶら下がっている。
この祭壇の前から
下のホールに下りることができる。
天井は、車から見えた円錐状の形。横から見ると三角形に見えて、それはアヴェ・マリアの「A」を意味している。
洞窟の横にある絵。
そして洞窟の内部。ここが聖母マリアが天使ガブリエルから子供を授かることを告知され、マリアがそれを引き受けた場所(受託告知)と言い伝えられている場所です。ここからイエスの歴史がはじまる・・・・。
『受胎告知』メロッツォ・ダ・フォルリの絵画。
先ほどのシスターたちは、時が止まっているのかと思うほど微動だに動かない。
この部分は、当時の状態をそのまま手を付けていない。
壁に可愛らしい花の絵が描かれていた。
今まで見た教会の中でも、ケタ違いの神聖な雰囲気を持つ場所だった。
ホールからこの扉の奥にある、
階段で上へ。
階段にいろいろと文字が彫ってあるが、残念ながら読めない。
階段を登り切ると、再びホールがある。
注意書き。
扉に入ると、右手に美しいステンドグラス。
左は巨大な礼拝所がある。
床に書かれた文字。
そしてステンドグラス。
このホールのまわりにも各国から贈られたマリア像が並んでいた。
スペインから贈られたマリア像
ポルトガルから贈られたマリア像
アメリカから贈られたマリア像
PLONIAから贈られたマリア像
ブラジルから贈られたマリア像
ベネズエラから贈られたマリア像
その下の暗いスペースにもマリア像が飾られている。
「中国の女王 Queen of China」???
此処から先は立入禁止。
ハンガリーから贈られたマリア像
カメルーンから贈られたマリア像?????
イタリアから贈られたマリア像
これは礼拝ホールの正面の祭壇
正面左側の祭壇
オーストラリアから贈られたマリア像
メキシコから贈られたマリア像
そしてフランスから贈られたマリア像と続く・・・・
日本は無いのかと諦めかけていたとき・・・・・・
「華の聖母子」??これは紛れもなく日本のマリア像だ!!作者は長谷川ロカ氏。大正・昭和にかけて活動した日本画家でカトリック美術家として宗教画制作に取り組んだ日本人アーティストだ。それにしても・・・・Very Japanese!!! キラキラ光る石は、真珠だということ。
次に気になるのは、カナダ・・・・・まさかと思いつつ、やはりカナダから贈られたマリア像だった。
ここは忘れられない教会になるだろう。
日本とカナダの間の扉から外へ。明るく輝いている先には、
足元に広がるモザイク画。孔雀もいた。
広場の真ん中には、
吹き抜けになっている。
これも何かの遺跡だろうか。
下を見てみると、かなり古い感じがする。
モザイク画の広場の横にある
階段で下に折りながら、
下の遺跡を眺めると、
洞窟のような小部屋がある。これは当時人が住んでいた遺跡で詳しい内容は「ナザレのイエス」時代の人家を発掘 イスラエル考古庁」で紹介している。
かなり古いモザイク画が保存されていた。
とりあえず手始めのイスラエルの観光スポット。これからイスラエル各地を見て回り、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地巡りをしてみたい。
この教会の隅には、ギフトショップがある。
中はやはりキリストに関するもののみ。
この受胎告知教会のすぐ横にアリアの夫ヨセフが大工仕事をしていたという場所に建てられた聖ヨセフ教会があるが、それは次回。テルアビブから直接ナザレに行くと、車で1時間ほどなのでいつでも来れるのがいい。
教会の出口から、
外へ出て、さらに参道を上ると、
ちょっと雰囲気が違うエリアになる。受胎告知教会とは目と鼻の先だ。ここはアラブ人の商店街。
女性の服装から見て分かる通り、かなりイスラム教のエリアだ。
値段が書いてある商品もあるが、値段が書いていない商品もある。
値段が表示されていない商品は、かなりボッタクられると聞いているので注意が必要。
超アラビックな世界だ。
広場に出ると、
新鮮な野菜がたくさん。
イスラム教の礼拝堂モスクもすぐそこだ。
いかにも中東の古都の雰囲気。
今来た商店街の道を戻る。
宗派を問わず、キャラクターグッズは大人気。どこにも必ずあるのが、おなじみのキティーちゃん。
商店街を抜けると、
眼の前にあるのが、受胎告知教会だ。
正直、もっと神聖な雰囲気を持つエリアにあると思っていたが、実際はかなり雑多な商業地のど真ん中にあった。なんだか庶民的で親近感が湧いた。参道を下る。
左右は先ほど見てきた参道ショッピングエリア。
ファストフード店や
いかにも地方のおみやげ屋さんといった商品が並ぶ。
車は相変わらずの渋滞で、あちこちからクラクションが鳴り響く。
こんなお店も当たり前のようにある
なんて書いてあるか読めないが、イケメン。
パーキングチケットの自動販売機は、
英語表記がまったくないので、チンプンカンプン。
駐車場から車を出すとき、いないと思っていた駐車場スタッフが現れる。英語が全く通じないが、駐車券を持っていたのでお金を渡す。駐車料金は20シュケル、日本円で600円弱だった。
帰り道から見る山岳地帯。
トウモロコシ畑を超えて、
丘の上の家並みを見ながら、快適なドライブ。
まるでロケットのようなモスクのタワー。
車で1時間ほどでテルアビブ近郊に到着。土曜日だが、車は渋滞中。明日の日曜日は、イスラエルでは平日なので帰りを急ぐ車でいっぱいだった。
受託告知の場所を見学したので、次はイエス誕生の地ベツレヘムでも行こうかな。