これには驚いた!! まさかイスラエルで鶴(ツル)の大群を見れるなんて・・・・
朝7:00ごろ、朝早くから運行している路上清掃車はISUZU製だった。
友人を迎えにラマット・ガンへ。友人をピックアップ後に、2号線を北上、そして70号線で東へ移動。正面に見えるのはアラブ人住宅街。
まるで高速道路のような一般道の路肩には自転車のツーリングチーム。
そして工事現場のクレーンに
ぶら下がっているのは、巨大なピンクのクマ?
イスラエルのドライブはこんな感じです。
イスラエル北部の山間をアップ・ダウンしながら車は進み、テル・アビブから車で2時間ほどでフーラ湖に到着。道路左にある標識に「Hula Lake」と書いてあったので右折。
脇道を進んでも道は整備されているのが、イスラエル。
駐車場に到着したが、ここは目的地のHula Nature Reserve(フーラ自然保護区)ではなかった。
90号線を元に戻り、数分で「Hula Nature Reserve」と書かれた標識を発見。そのサイン通りに左折。
90号線から脇道を進み1-2分で駐車場に到着。
駐車場の木々は非常に背が高い。イスラエルでこんなに高い木が見られるのは、イスラエル北部地域だけだろう。
駐車場の入口で年間パスポートを見せ、保護区内に入る。
Hula Nature Reserve-רשות הטבע והגניםold.parks.org.il/.../data_card.php?Cat...ru...このページを訳す2013/08/18 - Scientists and nature-lovers in Israel worked hard to preserve at least part of the Hula waterscape, and indeed, a 3,200-dunam lake was kept as a nature reserve-
- Israel's first--officially inaugurated in 1964. Still, many species ...
周回ルートの入り口に置いてある鳥のパネル。
翼を広げるペリカンは幅90-120cmにもなるようだ。
さっそく周回ルートへ。
入り口には見晴台がある。
見晴台からHulaの湿地帯を眺める。
向こうに野鳥観賞タワー(鳥を見るための見晴台)が見えた。
見晴台から湿地帯の橋を渡る。
橋の下にはちょっとした小川が流れる。
おばけカワネズミ??
そして美しいサギにいる。入り口からすぐでこんな野生動物がたくさん見れるのが嬉しいが・・・・
なにやら橋の下に何かいる・・・しかもたくさん・・・・良く見ると・・・・
おばけオタマジャクシ!??・・・・
橋の下にうじゃうじゃいる。見れば見るほど気持ちが悪い。
あまりの気持ち悪さに橋から離れ、イスラエルの大自然を楽しむ。
よく見慣れたカモもたくさんいるが、
それ以上に見るのが、
この黒いカモ?。近くで撮影しようとしても警戒心が強くて、すぐに向こうに行ってしまう。水辺に近づくと・・・不気味な感じがする・・・・
水の中からぬぅっと現れる・・・・おばけオタマジャクシが、ゆっくりと近づいてきた!!
なんて人なつこいんだ!再び、散歩。
美しく広大な湿地帯の景色に
白一点の美しい水鳥はダイサギ(Great Egret)。
きれいな野鳥を眺めながらの散歩だが、水に近づくと、
やつらが近づいてくる。
またダイサギを見つけた。まるで貴婦人のような気品ある姿。
水辺には、
巨大なモルモットのようなあのオバケカワネズミ!
尻尾が平べったかったらビーバーのように愛くるしいのだが、尻尾がまるでネズミ!!
そして近づくと警戒して、川をゆっくり泳いでいった。この姿、どこかで見たことがある・・・・カナダのオタワ川で見たあのカワネズミと一緒だ!
おしりが白い水鳥の泳ぎは、可愛かった。
非常に楽しい自然保護区だ。さらに散歩。
野生動物を見ながらの散歩であっという間に野鳥観察タワーに到着。
さっそくタワーを上る。
タワーの窓から見える光景は、
これだ・・・・ちょっと地味。
このあたり一体が広い湿原であるのが、よく分かる景色。
向こうに見える枯れ木の上には黒いものが停まっている。良く見ると・・・
大きな鳥だった。
下に視線を移すと楽しそうに散歩する人間の姿。人間を鑑賞するのも、なにげに楽しい。
あの胴体が黒でクチバシが白い水墨画のような水鳥がたくさんいる。
そして彼らも・・・。
タワーを降りて、散歩を再開。
このフーラ湖は、昔は大きな湖(20平方キロメートル)だったらしいが最大深度が6mと浅かったため、現在は湿原になっている。昔はこのあたりにマラリア蚊が生息していたようだ。
板張りの遊歩道を散歩。
周囲はパピルスに囲まれる。
こんなに広く群生しているパピルスを見るのは初めてだ。
プトレマイオス朝時代にエジプトがパピルス紙を世界各地に輸出していたのも、パピルスがこんなに多く取れる地域性から納得がいく。
パピルスの群生地から目の前が開ける。
まるで安芸の宮島のような景色。
木造の野鳥観察橋に到着。
窓から見えるのは、
小さな島で休んでいる
先ほどの木に止まっていた大きな黒い鳥とハト
この黒い鳥。たくさんいるとちょっと怖いが、一人だとサマになる。
観測橋には鳥を説明するパネルが設置。この大きな黒い鳥はGreat Cormorant、和名はカワウだ。あの黒い体で白いクチバシのカモのような水鳥は、残念ながら紹介されていない。
そして!これはまさしくタンチョウヅル?
ちなみにタンチョウヅルの学名は「Grus japonensis」。かなりイケてる。
これもイケてるカワウ達。
観察橋から先を進むと再びパピルスの群生エリア。
いかにも蚊が発生しそうな場所だが、
もしかしたら、現在は彼らがいるから防げているのかもしれない。それにしてもみれば見るほど巨大なオタマジャクシ!この魚の名前はアフリカン・キャットフィッシュ。ナマズ科の魚で体長はなんと1-1.5m。
この保護区ではアフリカンキャットフィッシュも保護対象なので、個体数が増えすぎたアフリカンキャットフィッシュが悩みのタネになっているそうだ。アフリカンキャットフィッシュの旺盛な食欲で小魚が少なくなり、必然に小魚をエサにする水鳥も少なくなる。キャットフィッシュはペリカンですら食べることのできない大きさなので、他の水鳥たちがこの魚を食べることはまずムリだろう。l
自然保護区には、保護区なりにいろいろな生態系の悩みが多そうだ。
帰りにまたあのキャットフィッシュがうじゃうじゃいる橋の上を通過しなければならない・・・・がその前に、その橋のそばにはあの巨大な大ネズミがいる。
なぜ尻尾が平べったくないんだ。尻尾が平らならめちゃめちゃ可愛いのに・・・。
自然保護区の駐車場に到着。
以上、たくさんの野生動物を見たが今回ここまで来た理由は、これまで見た野生動物ではない。
さっそく車を走らせ、行きに間違って入ってしまった標識の場所へ再び行く。
場所はここ
駐車場は先ほど来た時よりも、さらに車の量が増えている。この公園は国立公園でも自然保護区でもないので、年間パスポートは使えない。
営業時間と地図。
Agamon Hula - A Paradise for Birds and People... | Homewww.agamon-hula.co.il/?lang=en_USこのページを訳すEnglish. Agamon Hula. A Paradise for Birds and People... Home · About Us · On Site · Site Rules · Archives · Attractions · Golf Carts · Bicycles · Safari Wagon · Gallery · Video · Exhibits · Sunrise Photo · Arrival Map · Contact Us · Arrival Map.
入り口に入ってすぐこんなひょうきんな顔をしたツルのモニュメントがあったが、
この写真を見ると、そうとう迫力がある。
先ほどの自然保護区とは違い、かなり商業的な雰囲気だ。
ここにもマヌケなツルがいる。
売店もサンドイッチを販売するなど充実している。
入園料金は一人あたり5シュケル(約150円)。
この園内の移動は徒歩でもOKだが、9kmの長さがあるので乗り物の貸出をしている。
レンタル自転車の貸出の案内。
通常の自転車は50シュケル(約1500円)、3人乗りの四輪自転車は150シュケル(約4500円)。なかなかのお値段だ。
こちらは電動ゴルフカートの貸出案内。
4人乗りカートなら199シュケル(約6000円)で借りることができる。
貸出料金を払い、屋外へ。自転車がずらりと並ぶ。
4人乗りゴルフカート。
そして僕らが借りたのは、3人乗り4輪自転車。
そしてさっそく出発。
舗装された周遊コースを快適にと思ったが・・・・
めちゃめちゃ疲れる。両脇の人がペダルを漕いで進むが、これが重労働。これなら普通の自転車のほうがぜんぜん楽だ。
少し進むと、第一ポイントに到着。
4輪自転車を止め、散歩。
他にも多くの人がいたが、
かんじんの野生動物はいない。
子供が楽しそうに遊んでいるだけだ。
再び4輪自転車で移動。
後ろから快適そうにゴルフカートが抜かしていく。3人乗り四輪自転車の貸出料金は150シュケル。4人乗りゴルフカートは199シュケル。約50シュケル(約1500円)の違いなら、ぜったいゴルフカートをオススメします。
園内のあちこちでピクニックを楽しむ家族連れを見るのも、さきほどの自然保護区とは大きな違いだ。
周回ルート上には、歩行者もいる。歩くのも楽しそうだが、全長9km以上なので2時間以上の散歩になる。
野生動物もいない道をひたすらペダルを漕ぐ。
すると鳥のけたたましい鳴き声が遠い場所から聞こえてくる。鳴き声から察するにかなりの数がいるようだ。
右手を見ると、スラっと美しい姿をした鳥が見えた。良く見ると、一目瞭然!ツルだ!!
だがもっと大きな鳥達の鳴き声が聞こえる。それは左手から・・・
良く見ると・・・・
すごい!すごい数の鳥の大群だ!!
けたたましい鳴き声とともにツルが舞い飛ぶ。
そしてなぜかトラクターが荷台を引いて、ツルの大群の中をゆっくりと進行していた。荷台の形状からさっするに何かを撒いて走っているようにみえる。
そしてもう一台。こんどは小屋のような荷台を引っ張っている。
「この先でツルの大群がもっとよく見えるのではないだろうか」と期待を込めて、一生懸命ペダルを漕いだが、
あとにも先にもこんな大群を見ることができたのは、始めのここだけだった。
ほとんどが単発的な野鳥。
農道の散歩のような周回ルートを進むと、
ピクニックを楽しむ家族ばかり。
しばらく進むと左先に白い屋根が見えてきた。
駐車場に四輪自転車を停め、
入り口に入ると、大きな湖を眺める展望スポットだった。
向こうに広がるのは、Agamon-Hula湖。
水鳥はまばらだ。
この展望スポットには、渡り鳥の説明パネルがあった。
説明を見ると、イスラエルはヨーロッパとアフリカはもちろん、アジアからの渡り鳥が秋から春の間に集まってくる土地のようだ。生物学者の友人Mから「イスラエルには渡り鳥がやってくる」と聞いていたが、まさかこんなにたくさんの鳥達が集まってくるとは思わなかった。
大きな望遠鏡を構える公園スタッフ。
望遠鏡の先には、水鳥たち。この鳥を見ているのかと思ったら、スタッフが望遠鏡を覗くように声をかけてきた。
望遠鏡を覗くと、なんと向こう岸のヤブの中に大きな牛のような動物がかすかに見えた。
あまりにも遠い場所なので、写真に収めることはできなかったが、見えた牛はWater Baffalo(水牛)とのこと。
1950年代、湿地帯だったこのエリアにはたくさんの水牛が生息していたが、マラリア蚊の撲滅と農地拡大のための干拓事業で生態系が変わり、水牛たちはこの場所からいなくなってしまった。
現在は、元の生態系を回復させる目的でこの場所にガリラヤ湖北部から連れて来られた水牛の群れが生活をしている。
Hula Valley - Water Buffalo Reintroduction: Bring Back the Buffalo!www.kkl.org.il › ... › Hula Lake Parkこのページを訳すSince 1901 KKL JNF, Israel's largest green NGO, has been planting trees, developing communities, boosting water sources, and engaging in environmental research, Hula Valley - Water Buffalo Reintroduction: Bring Back the Buffalo!
再び4輪自転車で移動。
緑の草原の向こうに見える高台は、シリアとの紛争が絶えないゴラン高原だ。
そんなことも気にせず、ツルの群れが飛んで行く。
「あのワゴンはなんだろう?」と思ったら、
単なるフードワゴンだった。何とも商業的だ。
ゴルフカートがまた一台、私たちを抜き去っていく。
左手の小川の先に大きな動物がいるようだ。水牛かと思ったら、
ロバ?もしくは馬のようだ。小川の向こうに展望台が見えたので、4輪自転車を止める。
そして歩く。
そして展望台に到着。
建物の中には野生動物を説明するパネルがある。
これはペンギン。
そしてヌートリアという動物。先ほど訪れた自然保護区にいた”おばけカワネズミ”はヌートリアだった。
パネルの説明よると、元々南アメリカ原産のこの動物は1950年台にイスラエルの毛皮産業のために輸入された動物。しかし高温なイスラエルの気候で、本来は品質の良いヌートリアの毛皮の質が低下。結果的に商業ベースに乗らなくなり、輸入されたヌートリアはそのまま野生化し、現在にいたるそうだ。
そして水牛。
こんな人相の悪い強そうなネコ(Jungle Cat)も生息しているそうだ。
この展望台から外を眺めると、
先ほど見た数ほどの多さはいないが、
ツルの大群が羽を休めていた。
その中に一回り大きな白い鳥もいる。あれはペリカンだ。
展望台から4輪自転車に戻る。ほかの自転車の向こうに見えるのは、
水牛かと思ったら、どうやら普通の牛のようだ。
再び走行。そしてすぐに車の駐車スポットに到着。
湖の先に見えるのは、
ツルとは形が少し違うようだが、詳細は不明。
渓流ような水音が聞こえる。
半年間雨が一滴も降らないテル・アビブでは憧れの光景だ。
再び徒歩。
草原の上で休む鳥達が見えた。
黒い体に白いクチバシの水鳥たちだった。
小高い丘を上り、再び別の展望台へ。
この展望台にはツルの説明パネルがあった。
展望台の窓から外を見ると・・・
いるいる・・・たくさんのGrey Crane達が。翼を広げると190-220cmにもなるそうだ。
この写真の様子は動画でも撮影。
ちかくの緑地を見ると、
ヌートリアがいた。「おばけカワネズミ」と呼んでいたが、正式名称どおり水に濡れて表面がヌーとしている。
野生動物たちを眺めていると、向こうからツルの大群の中をゆっくりと走行していたトラクターが戻ってきた。
「あの荷台から渡り鳥たちへのエサをバラ撒いているのでは?」と思ってしまうのは、私だけだろうか。
もしそれが真実なら、自然保護の観点からいかがなものなのだろう?僕は専門家ではないから、よくわからないが・・・そして大きな小屋のような荷台を引いていたトラクターもこちらに向かってくる。
後ろの荷台は思った通り、ひな壇式の展望車両だった。この車両からなら間近で渡り鳥たちが見れるだろう。
あちこち見ているうちに、周回ルートは最終地点近くに。
楽しそうに散歩する人たちや
これから周回する4輪自転車。私はぜひゴルフカートをオススメします。
私たちの乗る4輪自転車は無事、エントランスに到着。戻った時は、大勢のお客様で大混雑。戻るやいなや次のお客さんが私たちが乗ってきた4輪自転車で出発していった。
ちょっとお腹が空いたので、
中東式のジャンクフードを購入。
薄いクレープ生地にクリームチーズとパセリとオリーブオイルをまぶし、
クレープ生地をたたんで、
軽く焼くと美味しい中東クレープの出来上がり。これはなかなか美味しい。チーズの他にもチョコレートもある。ちなみに一個15シュケル(約450円)だった。
レンタルバイクの隣には、あのトラクター展望車のチケットが売られていた。
すべてヘブライ語なので正式な料金はわからないが、一人1500円~2700円の料金だと思われる。
ギフトショップを通過。
Tシャツなども売っている。
半年前まで住んでいたカナダの国旗が気になった。このHulaはマニトバ州のある自然公園と生態系が似ているので強力関係を結んでいるとのこと。
カナダとイスラエルは自然環境だけでなく、政治的にもかなり結びつきが固い。
以上、野生動物を楽しんだ後、この公園を出ようと思ったところ・・・・こんな動物用オリを見つけた。なにやらオリの中に動物がいるようだが・・・
野生動物にすぐ殺られてしまいそうな”か弱い”犬が、おとなしくご主人の帰りを待っていた。
野鳥が驚くからだろう。ペットを園内に入れることはできないようだ。
砂漠くらいしかイメージがなかったイスラエルの自然と野生動物をタップリ楽しんで車は90号線を南下する。
ちょっとお腹が空いたので、ガリラヤ湖の湖畔にある都市チベリアに向う。
次回へ続く・・・・