このラインから向こうは西、手前は東。東西を分けるこのラインを見るために、ここに来た。
この記事は5月30日の内容です。
ロンドン中心から電車で約20分。Greenwich駅に到着。
駅はOyster Cardのタッチパネルがあるだけの簡素な駅。電車にのるときは、このタッチパネルにOyster Cardをタッチしてから電車に乗る。ロンドン近郊の町は、とても静かな雰囲気。
こちらは他の路線駅。
駅前で小さな花屋さんが頑張っていた。日本の場合、場所にもよるが、このようなテントだけの花屋で場所がよいと一日10万円くらいの売上高。場所代は20万円として、水道電気代+通信費を含めても3万円以下。月に100-120万円くらいの利益を生む。仮に一日5万円でも50-60万円くらいの利益。それでも年収600-720万円くらいになる。日本に新卒初任給が25万円以下ならば、月収50-60万円になるのに何年くらいかかるのか?経済/経営学をしっかり学んだ学生は、進路を企業への就職だけに絞らず、商売の道に進むことも視野に入れて検討することも必要だと思う。
ロンドン郊外でも赤い電話ボックスを多数見かける。
だんだんと町に活気が出てきた。
Greenwich Marketと書かれていたので、中へ。
中はご覧のとおり、そして看板どおり、マーケットになっている。
衣類や
雑貨など食料品以外のモノを売っている。
イギリスらしいギターなど楽器を売るお店。
そしてTeriyaki-Yaも・・・・・なぜ、ここで???
テムズ川へ移動。
川沿いに大きな帆船がある。
この船がカティーサーク号だ。1859年に進水して以来、中国やインドからイギリスに紅茶を運搬して大活躍した高速船(ティー・クリッパー)。
平均18-24ヶ月かかっていた運送期間を107-122日まで短縮した実績を持つ。スピードを出すため全長86メートルの長さに対して、幅はわずか11m、マスト高は15.6mある。お酒の名前にもなるほど有名な帆船だが、ライバルの高速帆船サーモピレー号には競争で負けてしまった。
現在、カティーサーク号は現存する唯一のティー・クリッパー。カティサークとは、スコットランド語で短い (Cutty) シュミーズ (Sark) の意味。それは詩「タモシャンター Tam o' Shanter (ロバート・バーンズ作) 」に登場する魔女に由来する。
農夫のタムが馬にのって家路を急いでいると、悪魔や魔法使いの集会に出くわした。そこでタムは、カティサークを身にまとった若くて妖艶な魔女に魅了され、思わず手を出す。そのとたん、にわかに空が暗くなり、魔女たちがタムを捕まえようとした。タムは馬にまたがり、命からがら逃げ出した。カティサークの魔女は馬の尾をつかまえたものの、尾が抜けてしまったため、タムは逃げのびることができた。
カティサーク号の船首像はカティサークを身にまとった魔女であり、その手には馬の尾が握りしめられている。
カティーサーク号のすぐそばにある
この小さなドーム状の建物。
中に入ると、大きなエレベーターと地下に下りる階段がある。これはテムズ川の対岸に続く歩行者用トンネルだった。
この門を通り抜けて、旧王立海軍学校の敷地内へ。
開放感のある広い敷地の奥に
ある建物内へ。
館内は、グリニッジの観光案内所を兼ねた
ちょっとした歴史博物館だった。
外にはオープンカフェがある。
ここの植裁もお見事。
いかにもイギリスらしい小さなオールドローズが咲いていた。
これが旧王立海軍学校 Old Royal Naval College の校舎。
現在では、一部グリニッジ大学の校舎になっている。
海軍王国イギリスにふさわしい重厚な建物。
そこでモデルの写真撮影が行われていた。
僕の友人Kに似ている・・・。
旧王立海軍学校の向こうにはテムズ川。
川とは反対方向へ歩く。
道路を渡ると、目の前に博物館がある。
王立海事博物館 National Maritime Museum。オバケが出ることで有名な博物館だ。白い人影が見られたり、足音が聞こえたり・・・・実際にチューリップ階段と呼ばれる階段で撮影した心霊写真も残っている。
大きなスクリュー
この博物館もどちらかと言うと、子供向けだ。
このまるでUFOのようなボートは1934年に時速177.2kmを記録したMiss BritainⅢ。
バラエティ豊かな船首も展示。
こちらは、
バルティック海運取引所にあったステンドグラスが飾られていた。
そのほか、子供向けの展示。
インドや中国からの香辛料や紅茶などで莫大な富を築いていた様子が一目で分かる展示。
この博物館は東と西のウィングにわかれ、イベントも多数行われている。
この廊下の向こうでは、なにやらイベントが行われていたが、時間がないのでパス。
人の行列を作って、まるで行進のようだ。
人溜まりができていた。そこには、
大きなボトルシップがあった。
左手の広大な芝生の向こうの丘の上、
そこに何やら奇妙な建物がある。人の列はそこに続いている。
丘の上に続く、道を歩く。
まるでアリの行進のように、人が続く。
ゆるい坂道を上り、ふと後ろを振り返ると、
白い建物は、先ほどの国立海事博物館。その向こうにロンドンのダウンタウンにあるビル群が見える。
坂の頂上はすぐそこ、
そこに奇妙な時計がある。
この時計は24時間のメモリをすべて表示し、いわゆるグリニッジ標準時を表示している。それは、世界の時刻の時差の基準となる。
柵の向こうにある奇妙な建物。これがグリニッジ天文台だ。
そして、その前の地面に一直線に伸びるラインがある。これが、東経0℃と同時に西経0℃でもある子午線だ。
天文台の横にある銅像。
カナダでフランス軍に勝利し、イギリスのカナダ支配を確立させた陸軍士官・James Wolfeの銅像だった。
James Wolfeがここで眺めている景色。
美しい。
再び、天文台に戻る。子午線は柵の向こうにある。
グリニッジ天文台はロンドンの大気汚染で天体観測に支障をきたすという理由で1949年にその役目を終えた。現役の天文台は、サセックス州へ移動している。
とりあえず旧天文台の中へ。
ギフトショップを通過し、裏庭へ。
そこに大きな望遠鏡が展示されていた。
現在、グリニッジ天文台は天文学と時間を学べるギャラリーになっていて、望遠鏡や時計が展示されている。
今回は時間がないので、パス。ドーム型の屋根と裏庭。
再び、天文台の前に移動。
柵の向こうを見る。
1884年にワシントンでの国際会議で、ここグリニッジ天文台が子午線ゼロ地点に制定され、東経・西経0℃の線は金属製のラインで地面に埋め込まれた。
つまり、この女性は0℃線をまたいでいる格好になる。
そのため、押し合いへし合い・・・・記念撮影のための長い行列に並ぶ人が絶えない。そんな彼らを横目に、、、、、、
天文台の柵外にある目立たない場所。
そこで、一組の家族が記念撮影をしていた。
よく見ると、ここにも金属製の延長ラインがある。少女は誰にも邪魔されることなく、ゆったりと時間を司る基準線の上に座り込んでいた。
丘を下る。
自然が豊かで美しい景色。
国立海事博物館の横では、
パンジーが咲いている。
見るのを忘れていた場所を思い出し、再び旧王立海軍学校へ。
この門の向こうにそれはある。
扉をくぐると・・・・・
まるでハリーポッターの世界だ。
天井や壁の全面に絵が施されたペインテッド・ホールと呼ばれるホール。あの大人気映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」のロケ地にもなった場所だ。ここホールは、ぜひ見ておくべき場所だと思う。
天井のドーム部分にまで、精巧な絵が描かれていた。
王立海軍学校の門を出て、
グリニッジの町へ。
カティーサーク号を右手に見ながら、
駅へと続く道を行く。
到着した駅とはちがう、Cutty Sark for Maritime Greenwich駅から電車に乗る。この駅のほうが、便利だ。
ここでも花屋さんが営業していた。
自動改札。
駅の外に出る。駅舎が豪華だ。
通りの向こうにあるひときわ高いモニュメントは、
トラファルガー広場にあるネルソン総督記念碑。高さは51.5m。
台座にある大きなレリーフは、ネルソン総督が活躍した4つの海戦が描かれていて、フランス軍の大砲を溶かして作られている。
レリーフとともにあるのは、大きな4体のライオンの銅像。
子供の大きさと比較するとその大きさが想像できるだろう。日本の三越前にあるライオン像は、このライオン像を模写したもの。ちなみに日本橋三越本店の入り口にあるライオンに誰にも気づかれず乗ると志望校に合格するという逸話がある。ならばこのライオン像にまたがったらどうなるのか?ただし誰にも気づかれずに乗ることは、無理だろう。
トラファルガー広場とThe National Gallery。
トラファルガー広場の一角にある建物。
正面にCANADAと書かれていた。
このCANADAの正面には、ミュージカルチケットを半額で販売しているお店がある。
ロンドンでミュージカルを見るなら、ぜひ価格をチェック!
Theatre People: West End Theatre Tickets Londontheaterpeople.com/
このページを訳すTheatre tickets you can trust for London's West End. Tickets available for all London shows. Find special offers, seating plans, reviews and guaranteed seat numbers at TheatrePeople.com.
とりあえず歩く。
水陸両用観光バスが通過。
軒先のプランターを眺めて歩くだけでも楽しい。
ボリュートといい葉の艶といい見事だ。
ちょっとした建物の前の植裁でもこのとおり、管理が行き届いている。
いつの間にかエリザベスⅡ女王戴冠60周年を祝う飾り付けがされていた。
ピカデリー・サーカス近くにあるJapan Centerに到着。
中に入ると、日本食材がたくさんあった。弁当などおなじみの惣菜もある。
Japan Centre: Buy Japanese Foodwww.japancentre.com/
このページを訳すOnline Japanese food, book and magazine specialist. Global delivery, all major credit cards accepted.
お店の入り口で「いらっしゃいませ」と声をかけられ、思わず「こんちには」と返答。すると「どちらからですか?」と聞かれたので、「カナダからです。」と返答。すると「やはりそうですか」と店員。私が「どうしてですか?」と聞くと、日本から来た日本人は”いらっしゃいませ”と聞かれると基本的に無視。海外在住の日本人は返事をするとのこと。なかなか興味深い。
今日もピカデリー・サーカスは大混雑。
この一角にあったアトラクションを発見。
入り口には、トランスフォーマーのロボットがあった。とりあえずパス。
Ripley's Believe It or Not! London Attraction at Piccadilly Circuswww.ripleyslondon.com/· Google のクチコミ(38) · レビューを書く
このページを訳すWelcome to Ripley's Believe It or Not! London at Piccadilly Circus – a unique, interactive, must see London attraction. Discount tickets and information.スコア: 18 / 30
The London Pavillion 1 Piccadilly Circus, London W1J 0DA イギリス |
すでに夕刻すぎ。お腹がすいたので、前回閉店時間で入れなかったレストラン・SHORYUへ。
店に入ると、太鼓が「ドンドン」となる。トロントにも同じようなお店(その名もドンドン)が合ったことを思い出しつつ、ラーメンを注文。出てきたラーメンは、かなりの本格派。豚骨スープはコクがあり、麺も美味しい。こんなに美味しいラーメンがロンドンで食べれるとは思わなかった。ぜひオススメのラーメン屋さんだ。
Shoryu Ramenwww.shoryuramen.com/· Google のクチコミ(17) · レビューを書く
このページを訳すServing authentic Hakata tonkotsu ramen with a passion. It's in our bones.スコア: 19 / 30
9 Regent St London SW1Y 4LR イギリス |
Satsumaとの看板があったので、メニューを見ると日本の居酒屋さんのようなメニュー構成だった。
路地裏の道を歩く。
初めて見たロンドンのパブ。夕方過ぎになると、お店の外に溢れるくらいのビール好きが集まる。
Oxford St.を歩いていたら異性のよい掛け声が聞こえた。
まるでアメ横のチョコレート屋さんのように、威勢のよいセールスマンが商品を歯切れのよいトークで売りさばいていた。
ロンドンの町は歩いて回るだけでも楽しい。
オシャレなカフェのスイーツを見たり、
アジア系のお菓子を売るお店があったり。
たまに行列ができているお店も見かける。たぶん美味しいレストランなのだろう。
このパブも大混雑。
どんどん歩く。
クリーニング屋さんかと思ったら、
日本のマンガ屋さんだった。
「ありがとう」の文字に惹かれ、中を覗くと、
日本食材店だった。
その他にも「太郎」というお店や
日本の定食屋さんもある。ロンドンは日本人に住みやすそうな場所だ。
KULU KULUという看板は、想像通り、回転寿司レストラン。
こんなロンドンの町のあちこちで、
日本食レストランをたくさん見つけることができる。
umaiという惣菜弁当屋さん。NYCよりも日本のお店が多い気がする。
松竹梅!
このラーメン屋さんは
オープンキッチンスタイルのお店。
お店の裏では、ユニフォームを着たスタッフが電話をかけていた。どう見ても、日本人ではなかった。
「ちょっと人が少ないな」と思う店でも、こんな感じ。
このお店は高そうな日本食レストランだった。
まだまだ歩く。
このパブは特に混雑していた。
さらに歩く。
無印良品のお店を発見。
そしてパブ。
パブ。
パブ。
Regent St.はロンドンバスで混み合っている。
道の上にずっと60周年祝のバナーが続く。
この御店はMANGO。
女性向けのカジュアルアパレルショップだ。
まだまだバナーが続く。
子どもたちで賑わっていたのは、イギリスで一番有名なおもちゃ屋さん・Hamleys。
20-30代男性で賑わっていたのは、アップルストア。
Oxford Circusに到着。
ここでは人気のバスカーがパフォーマンス中。
またMANGOがあった。
1998年に三菱商事と合併会社を作り日本に進出したBootsもある。残念ながら、すでに日本からは撤退している。そして無印良品。
いつの間にか日本のカジュアル衣料の代名詞となったユニクロもある。
非常に親近感がわく。
閑静なエリアにあるChisouという日本食レストラン。このレストランの前にあるスターバックスで休憩。
スタバで義妹Mっちゃんから引き継いだ「地球の歩き方 ロンドン」を読んでいると、可愛らしいヨーロッパ系の女性に日本語で声をかけられた。かなり日本語が上手なので「どうして日本語がそんなに上手なの?」と聞いたら、一年間、名古屋の南山大学に留学していたとのこと。彼女はイギリス人ではなく、アメリカ人で、アメリカ中部のど田舎の町からここロンドンに家族で旅行中。久しぶりに日本人を見たので、嬉しくて声をかけてしまったそうだ。日本の漫画が好きで、日本にはまた行きたいと嬉しそうに話していた。彼女が相槌を打つたびに「そうだね、そうだね」という言葉が可愛らしかった。
スタバを出ると、すっかり夕暮れ。
今年の秋にオタワのthe Bay2階に出店予定のTOPSHOP。
アシックスのお店もある。
地下鉄に乗り、Qweensway駅で下車。
Qweensway St.のヌードルショップでヨーロッパ系男性が麺を打っていた。
明日の午後には、ロンドンを発つ予定。ロンドン最後の夜は以上で終了。
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