テーブル延長線は、はるか向こうへと続く・・・・・。
この記事は5月31日の内容です。
朝起きて、ホテルの部屋から外を見る。今日がロンドン最後の朝。
フライトは午後3時過ぎなので、午前中にどうしても行きたい場所へ。さっそく地下鉄に乗る。
丸屋根の車両とも今日が最後だと思うと少し寂しい。
朝の通勤ラッシュの様子。このような光景を久しぶりに見た。
地下鉄を乗り継ぎ、無事にKew Gardens駅に到着。
駅前の様子。
駅前から閑静な住宅地が広がる。
どうやら目的地はこの出口方向ではないらしい。駅そばにある歩道橋に見えない歩道橋を渡る。
こちらが駅正面。
反対側の出入り口よりも少し賑やかな程度だ。
駅前の花屋さん。
どことなくオシャレな雰囲気のある町並みだ。
こちらも閑静な住宅地。駅前の道路を直進し、
突き当たりにあるこのゲートが目的地の
キュー・ガーデンズ Royal Botanic Gardens,Kewだ。
Royal Botanic Gardens, Kew - Welcome To Our Websitewww.kew.org/
このページを訳すFind out what's looking good at Kew Gardens in London, browse our upcoming events and explore Kew's iconic Garden attractions. Discover more about Kew's work with plants and fungi and see how our science and conservation work is ...
この植物園はロンドン中心とヒースロー空港の途中にあるので、滞在荷物を持ったまま訪問すると時間の節約になる。ネットで旅行かばんを預けられるかどうが調べたが、あいにくどこにも詳しい情報がなかった。
空港からのフライト前後にキュー・ガーデンに寄ろうとする人がいると思うので、キューガーデンにあるロッカーの写真を載せておく。出入り口ゲートの左手すぐの場所にロッカールームはあったが、旅行カバンを預けるには小さすぎるロッカーだった。ホテルで貰ったロンドンの地図にキューガーデンの割引チケット15%割引(だったと思う)を使い、チケットを購入。園内に入る。
向こうに待機しているのは、
園内を約40分で周回するトラムと呼ばれる乗り物(大人4ポンド)。
そのトラムの向こうに巨大な温室が見えた。これがヴィクトリア朝様式の温室パーム・ハウスだ。
パーム・ハウス前のガーデン。
紫色のチューリップはすでに開花時期が終了。白い花はアスターそして薄ムラサキ色のビオラが可愛らしく咲いている。
これがパーム・ハウスの入り口。
温室内に入るとカメラのレンズが曇った。かなりの湿気だ。天井から巨大なコウモリランがぶら下がっている。
巨大なヤシ科の植物。驚くほど天井が高い。
まるでジャングルのような室内で咲いている、、
黄色の花。東京の花市場でもお馴染みの花だが、仕入れても全く売れなかったので名前は忘れた。
まるで日本の真夏のような湿気。
木からぶら下がっているのは、
スパニッシュモス。北米のフロリダでは街路樹にびっしり生えている。
天井からおもりのようにぶら下がっているのは、
バナナの花だ。上の方にバナナがなっていた。
南国の花の代表格といえば、
ハイビスカス。
通路の所々にカラフルな樽が置いてある。
こちらはオレンジの樽。
子供向けの説明書きが書かれていた。
樽だけでなく、
カラフルな石も置いてある。
こちらは説明書きのあるピンクの樽。
ヤシの苗木。
日本でもよく育つクンシラン。
比較的寒さに強く、ほっといても開花するので育てやすい。
花壇に立てられた定規で、竹の成長を早さを紹介している。
南国特有の
カラフルでグロテスクな花。
螺旋階段があった。
温室にそって、空中散歩もできる。
まるでジャングルを歩いているようだった。
この空中回廊は結構高い位置にある。
地上階に降りると、さらに地下に下りる階段がある。
下にいくと、今度はひんやりした空気。
地下は小さな水族館になっている。
カラフルな熱帯魚
逆さまになったクラゲもいる。
パーム・ハウスから外に出る。
コンクリート製プランターには、アナナス系の花が咲いている。
広いガーデンの真ん中の長テーブル。
テーブルの上には、ハーブなど紅茶に使われる植物が置かれていた。
テーブルの向こうには、こんな景色・・・。パーム・ハウスの横にある小さな温室。
中に入ると、やはり湿気がスゴイ。それもそのはず、
睡蓮の温室 Water Lily Houseだ。
ドロの中に咲く睡蓮は、哲学的な趣がある。
澄んだ水に負けないくらい透明感のある花びらが美しい。
温室から出て芝生に目を向けると、カナディアンギースの親子がエサをつまんでいた。
広大な敷地は実に121ヘクタール。東京にある皇居(水濠を含む面積115ヘクタール)よりも広い。その中に大小様々なガーデンがある。
交差点のサークル内のちょっとしたガーデン。こんなところにもこだわりを感じる。
パーム・ハウス前の池。その真中にあるのは、大きなパイナップル。これは作り物だが、そのまわりに、、、、
本物のパインナップルが育っていた。
池の周りのプランターにも、、、、
小さなパインナップルが育っている。これは観賞用のミニパインナップル。食用ではない。花材として花市場で競りにかけられる。一本約30-50円くらいが相場だろう。
池沿いを歩く。
中国っぽい置物。
池とパーム・ハウス
池の畔には、見たことのない植物が育っていた。
葉の下に生えているこれが花だろう。
この建物に入る。
建物は博物館だった。
植物の種や実でできた楽器などが展示されていた。
再び外に出て、散策。ところどころにこんな美術品も置かれていた。
続いて現れたのは、三角が折り重なった特徴ある温室 Princess of Wales Conservatory。
Princess of Wales とは、言うまでもなく故ダイアナ妃。まずは、入口付近から。
数種類のサボテンと
ゼラニューム。
オレンジ色の花を咲かせているのは、モミジ葉ゼラニューム。葉の形が「モミジ」に似ている。
さらに奥へ進む。
このエリアはサボテンコーナー。
鮮やかなオレンジ色の蕾を沢山つけていた。
隣のフロアーは、対照的なウォーターガーデン。
ピンク色の花が垂れ下がる。
池の横を下ると、
トンネルになっている。
窓から池の様子が見える。
トンネルの反対側には、
ランの一種バンダが咲いていた。
大切そうにプランターに植えられた植物は、今年の年始に神代植物園(東京都府中市)でも見た世界最大の花を咲かせるショクダイオオコンニャクだ。
花の高さは3.5mに達するものもあり、しかも7年に一度、2日間しか咲かない。しかも開花8時間後には、動物の死臭のような強烈な悪臭を放つ。
こちらは目立たない鉢植え。
デンドロビウムの一種。
蘭は、色鮮やかで
非常に個性的な花をつける。
壁一面に吊るされているのは、先程も紹介したバンダ。
次のエリアは、まるでジャングル。
白色のガクに小さな赤い花を咲かせるのは、
ゲンペイカズラ。東京の花市場で10年くらい前はよく見かけたが、この頃、めっきり見なくなった。
一つ一つの区域にドアが設けられ、温度管理が細かく設定されている。
非常に特徴的で人工的でもあるパフィオペディラム。
地味な感じの植裁だが、
よく見ると、非常に興味深い花がさいている。
例えば、このトケイソウ。まるで時計のような花を咲かせている。
シダの茂みに隠れて咲いているのは、
おなじみのアンスリューム。
一見なんでもないようなハイビスカスだが、
ちょっと変わった品種だ。
この温室Princess of Wales Conservatoryは、パーム・ハウスよりきちんと整備され、楽しかった。
こちらが、先ほど入ってきた出入り口と反対側にある出入り口。
温室を出て右を見ると、また温室のような建物がある。
Alpine Houseと呼ばれる温室だ。
中ではガーデナーが作業中。
このシルバーの葉が美しい植物をよく見ると、
アザミのような花の形で色は白色という見たこともない植物が咲いていた。
テラスから望むロックガーデン。
人工的に作られた滝が流れている。奥にある温室は、先ほどのPrincess of Wales Conservatory。
ゴツゴツした岩の間に植えられた植物を見ながら散歩する。
まるでクレマチスの花が咲き終わったときのような花をつける植物。
奥には、
一重のシャクヤクが咲いている。
ロックガーデンを通り過ぎ、小さな小路に咲いているのは、
大人の握りこぶしくらいの大きさの花・シャクナゲだ。ふと上を見上げると、まるでスパティフィラムのような白い花が垂れ下がっている。
これが「ハンカチノキ」の花だ。言うまでもなく、「白いハンカチ」のよう・・・・。ちなみに英名は[ Dove Tree ハトの木]
あちこちに小路が続き、全部見るにはかなりの時間を要する。
丘の上にガゼボが見える。
広い庭に到着。
真っ白なツツジが咲き、
はっきりとした赤色のシャクナゲ。
存在感のある2つの花にひっそりと隠れるように咲いているのは、
ブルーポピーだ。
このような巨大なシャクヤクの影に咲いていたので、見つけられたのはラッキーだった。
さらに歩く。
バラ棚の下を歩く。
いかにもイギリスらしいガーデン。
木の枠で区切られているのは、
菜園。西洋野菜の苗がまるで整列しているように植えられている。
この小さな温室の中には、
日本人におなじみの盆栽。
海外でも愛好家が多い。
続いてウォーターガーデン。
細い葉が垂直に伸びているのは、
緑と白のシマシマ模様が美しいシマフトイ。
ウォーターガーデンの向こうには、園芸研究所がある。一般には公開されていない。
興味を沸かせるゲート。
その向こうはDuke's Garden。
その奥には、
Kew Gardens Galleryがある。
館内は、白壁で明るい日光が注いでいる。
建物内の壁には、
植物の精密画が飾られていた。
再びDuke's Gardenのゲートを通ると、
まるで原っぱのようなグラス・ガーデンが広がる。
芝生の上では、いつもとちょっと違うパステルカラーのハトが歩いていた。
Kew Gardensの名前のとおり、様々なガーデンがあちこちにある。
大自然にマッチした水がめ。
これも人が作ったものだが、
自然とうまく調和している。
自然の中にあっても、違和感を感じない。
続いて現れたのは、
小さな温室。
中に入ると、案の定、レンズが曇った。
ぶら下がっているのは、食虫植物でおなじみのウツボカズラ。袋の中の甘い香りのする液で虫をおびき寄せる。
これはなんだろうか?自然のものとは思えない赤い花。この花からも甘い香りがでていた。この温室は、「香り」をメインテーマに花を育てているらしい。
この温室のそばにあるのは、
見事な藤の木。
金属製のドームに絡むツタ。
まるでブドウのようにたくさんの花を咲かせていた。
広い園内をひたすら歩く。
左の大きな木の
葉が独特だ。この木は通称・モンキーパズル。チクチクする葉で猿が登ることができないことに由来する。ちなみに和名はチリマツ。このマツの実は食べることができる。さらにこの木は、「生きた化石」としても有名。
何気ない木もよく見てみると楽しい。
また交差点サークルに突き当たった。
サークル内は、パーム・ハウス近くにあったサークルと同種。
このサークルを右に回って、少し歩くと、
右手に大きな洋館が見えてきた・・・・。
次回へ続く・・・・