世界的な屋外彫刻家の作品が、身近な遊び場!!テルアビブの子どもたちは、モダンアートに囲まれて育つ。
朝のジョギング中、女性リーダーが満足気に見つめる先には、
法輪功。フィリピン人とイスラエル人の構成グループ。中国人のいない法輪功を初めてみた。
10:30よりDizengoff広場にある Cinema Hotelへ。
ホテルは名前の通り、もともと映画館をリニューアルした建物を使用。ロビーには、昔のフィルム映写機が飾られている。
人の背丈ほどある大きな映写機。機械好きの私には、たまらない一品。
ほかにも映画上映機器があちこちにある。
エレベーターの前には、
照明スイッチ?
イスラエル人の友人2名ほかで待ち合わせ。今日は友人(建築家)の案内でTel Avivにあるユネスコ文化遺産「白い街」を案内してもらう。
Tel Avivは、このユダヤ人家族(60組)がこの広大な砂浜の丘を購入したことから始まる。
それは現在のJaffa近くの土地。購入した土地の配分は、60家族が公平に分けられるようにとクジ引きで決めたそうだ。
Jaffaから街が北部へ開発されていく
住宅街エリアは区画整備され、区画内のやすらぎスペース確保のため公園を配置。区画内の道がジグザクなのは、自動車などが入り込まないようにして静寂を保つため。かなり計画的に都市計画がされた都市であることが分かる。
ひと通りの説明が終わり、実際に街を歩く。まずはいつものディゼンゴフ広場からスタート。
ディゼンゴフ広場のまわりは、バウハウス建築で有名な「白い街」の中心地。ほぼすべての建物が白、白、白。
バウハウス(Bauhaus)は、1919年、ドイツのヴァイマルに設立された工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な学校。開校からわずか14年後にナチスにより1933年に閉校されるが、モダニズム建築に大きな影響を与えた。ドイツでバウハウス建築を学んだ学生は、失業者となる。
一方、1930年代のテルアビブは移民の受け入れが盛んで町は急速に拡大。必然的に住居が必要になり、失業の身だったバウハウス建築家らが、当時、砂浜だったテルアビブをまるで白いキャンパスのように次々と新しい建物で埋めていく。それが現在に至る「白い街」だ。
ヨーロッパの町並みは、建物と建物の間にスペースはほとんどなく、道から見ると建物が壁のように続いている。テルアビブの町並みは、ヨーロッパの町並みとは対照的に建物のまわりにグリーンを配置して、心の安らぎを与えるようにした。
当時、冷房設備が完備されていなかったテルアビブのバウハウスは、涼しさを求めて大きなバルコニーを窓の外に作られているのが特徴の一つ。
階段室は縦に伸び、
バルコニーが横に広がる直線的になるのも特徴の一つだ。
ほとんどすべてのバウハウスがこの特徴を維持している。
後から付けられたエレベーターも例外ではない。
一見、日本のどこにでもある団地のようだが、
中央に公園があり、建物がまわりを覆うように配置。
よく見ると、
小さな可愛らしい花がさいていた。
こんなモダンな町並みに、たくさんの猫
左前足がない猫もいた。交通事故だろうか。
丸いシェイプをした家も多い。
また猫を見つけた。この街は、とにかく野良猫が多い。皆それを嫌がらずにエサを堂々と与える人もいるくらいだ。
このバウハウスは、
一回部分が柱になっていて、住居スペースはない。
入り口は、木製で、
階段にも温もりある木が使われている。
階段室は、ご覧のとおり、縦に伸びている。
テルアビブ北部に行くほど一回部分の住居スペースをなくし、円柱になっているバウハウスが多い。これは1930年代後半に作られたバウハウスの特徴の一つだ。
案内役の建築家Aさんの元上司がデザインした住居。テルアビブのバウハウスを代表する建物の一つだ。
このような家が数千軒も並ぶ町並み。
一回部分を見て、一目で1930年後期のバウハウスだということが分かる。
ヘレナ・ルビンスタイン美術館に到着。現在、リニューアル工事中。
美術館の横にある公園デザインも素晴らしい。
とくにこの特大のフジダナ。白い柱に絡みついているのは、フジの木。5-6月頃に綺麗な花をたくさん咲かせるとのこと。花にも感動するだろうが、この中東でフジの花とは・・・。フジの木は育成に大量の水を必要とする品種。少しでも水が不足するととたんに枯れてしまうので、水を枯らすことはできない。そのための灌漑設備はどのようになっているのだろうか。
美術館の前の広場。
ここにも美しい庭園がある。
半年間雨が一滴も降らない環境でよくここまで緑と花をキープしているものだ。花はニチニチソウ、ペチュニア、マリーゴールド、ジニア。
まるで砂場のような砂地。
テルアビブの砂浜は、すべてエジプトのナイル川上流から運ばれてきた砂。あのスフィンクスと同じ成分だ。
ロスチャイルド通りを散歩。
イスラエルでもっとも新しい都市テルアビブは、100年くらいの歴史しかないので、あえてこんな遺跡のようなモニュメントを作ったとのこと。ここにこんな遺跡モニュメントを作らなくても、まわりには、数千年の歴史的遺産がたくさんあるのに・・・。
かつて涼しさを求めて作ったバルコニーも冷房設備が充実した現代では必要ないとのこと。
35℃近い気温の中で着込んだ男性。これはユダヤ教正統派の正装だということ。
落書きの上には、見たことのある・・・・タイガーマスクだ!
蚊を寄せ付けないと言われる植物・ハーブゼラニウム。葉っぱをこすってみると、確かに蚊取り線香のような臭いがするが、防虫にはあまり役立たない。
このバウハウスをよく見ると、3階までと4-5階の構造が少し違う。これは3階の建物に4-5階部分を増床したもの。テルアビブ市はこのリニューアル工事を許可して、バウハウスの収益性を増すようにした。
バウハウスもすでに80年以上の古い建物ばかり、保全のためには多額のコストが必要で、収益性を増すために増床を許可した。リニューアルをしないままだと、下のバウハウスのようになってしまう。
東京・青山にある表参道ヒルズの場所にも1920年代に作られたモダン建築物・同潤会アパートがあった。しかし数年前に保存運動の甲斐なく、取り壊されてしまった。耐震問題などテルアビブの都市計画との比較は簡単にはできないが、非常に残念だ。
この公園は、Meir Garden。ちなみにMeirとは、テルアビブ初代市長Meir Dizengoff氏のファーストネームだ。
公園内には、まるでジムの筋肉トレーニングのような遊具がたくさんある。
イスの横あるハンドルを下げると、イスが上に上がる。完全に筋トレだ。
公園には、常設の卓球台がある。
ここにも丸くシェイプされたバルコニーが見える。このシェイプが流行して、真似するバウハウスデザイナーが増えたらしい。
Dizengoff Centerの横にある団地。この団地は、Dizengoff Centerの敷地内に住んでいた住民を立ち退きさせて、この住居を提供したもの。ロシアの集合住宅に似ているのは、ロシア人移民がソ連崩壊後に増え、ロシア人移民の建築家がデザインしたからと言われている。
驚いたのは、この落書き。上からロープにぶら下がって描いたのだろう・・・。命がけの落書きだ。
そしてコレにも驚いた。まず驚いたのは、お店の名前。「GEISHA 芸者」??
売っているのは、オシャレな女性服。
お店のネーミングも驚きだが、もっと驚いたのは、正面に書かれたこのお店のキャッチフレーズ。「be woman be geisha....」・・・・強烈なフェミニストが見たら、どう思うのだろうか。
徒歩でのバウハウスツアーは以上で終わり。次は、車で移動。
ロスチャイルド通りの向こうに見えるは、かつてのソ連大使館。
この建物は、テルアビブ草創期の建物で
1909年と壁にある。
テルアビブのダウンタウンでは、かなり目立つ存在のイスラム教のモスク。Jaffaに近いあたりは、アラブ人地区になる。
今日のランチはここManta Ray。MantaRaywww.mantaray.co.il/
このページを訳す4.2Google のクチコミ(24) · レビューを書く
Alma Beach תל אביב יפו, イスラエル |
このお店、イスラエルに始めてきた時に連れてきてもらったシーフードレストラン。
このレストランの売りは、何と言ってもこの景色。
料理ももちろん美味しい。
焼きたてのフォカッチャ
チキン料理
肉厚の魚の切り身。
どの料理もめちゃめちゃ美味しい。
皆で美術や文化の話で盛り上がる。みなさんは建築家や大学教授というプロ。僕は素人のため、ほとんど話を聞いていただけである。
それにしても美しい地中海のビーチだ。
楽しいランチの後、近くで再開発されたホットスポット・Hatachanaへ。
מתחם התחנה | עמוד הביתwww.hatachana.co.il/
このページを訳すאתר מטעם עיריית ת"א יפו, המספר את קורותיה של התחנה ומציע שיקום והחייאה למרקם האדריכלי והחברתי באיזור.
これが当時、使われていた駅舎。今はオシャレな雑貨屋さんに変身。
裏には、線路が残っていた。
この駅舎は初めて鉄骨で作られた建物で、
PARISと書かれた鉄柱を見て分かる通り、フランスの技術で作られた建物。
この裏には、ドイツから移民してきた人達によるジャーマン・コロニー(ドイツ人入植地)だった場所。
コンクリート製の柱や
コンクリート製の柵。
そしてコンクリート製の窓枠、
そしてコンクリート製ブロックなどの技術はドイツ人がもちこんだものだということ。やはりプロの話を聞きながら、あちこち回るのは楽しい。
再び車で移動。
到着した場所は、テルアビブ南東部にある郊外地域ホロン。ここもモダンな建物が多い地域。
その中でも特に目立つ存在なのがこの建物、デザイン博物館 Design Museum Holonだ。
Design Museum Holonwww.dmh.org.il/
このページを訳すAbout. Welcome to Design Museum Holon. Design Museum Holon opened in March 2010 and had quickly established itself as one of the world's leading museums of design and contemporary culture. Housed in an iconic building by the ...
Ron Arad (industrial designer) - Wikipedia, the free encyclopediaen.wikipedia.org/wiki/Ron_Arad_(industrial_designer)
このページを訳すArad's career as a designer began with the Rover chair. He was Head of Design Products Department at the Royal College of Art from 1997 to 2009. Arad designed in 1994 the bookshelf Bookworm, which was still produced in 2011 by the ...
この建物自体が複雑な曲線を描く建物。
空中で見事な弧を描く鉄製アーチ。赤い濃淡は、鉄のサビ色で表現している。
さっそく館内へ。
ロン・アラッド氏デザインのイスが並ぶ。
この自転車の車輪は、本当にクッション性があり走れそうな感じがする。
身の回りのものをプレスした作品。
ゴミ箱もご覧のとおり。
フィアット500のミニカーもプレス。
現代アートはあまり好きでないが、この作品は結構好き。
広いホールには、原寸大のフィアット500の木型?
壁には、???
本物のフィアット500をプレスした作品?が並ぶ。
人と比べても、当たり前だが大きい作品だ。
横から見ると、かなりぺしゃんこにプレスされているのが分かる。
動画では、クラッシュされたフィアット500が逆回しで、元に戻っていく様子が映し出されている。
別のホールへ。
ここにもフィアット500ゆかりの壁掛けがあり、
中央には、巨大な金属の塊がある。
これらは、すべてロン・アラッド氏デザインのノッキングチェアとのこと。
別の会場にもイスが展示さている。
個性的なイスばかりを集めたポスター。
見たことのあるイスがあった。
博物館の階段に設置された手すり。まるでエスカレーターの手すりのようだ。
明るく、もだんなカフェとギフトショップもある。
テルアビブには、こんな建物があってもなんら不思議ではない。
まわりの建物も個性的な建物が多い。テルアビブがこんなモダンな街だということを知る日本人は少ないと思う。
再び車で移動。到着した場所はテルアビブ郊外の閑静な住宅街。ついた場所もこのような建物。
特大のガラスの壁。
壁に造り付けの本棚と食卓。
2階への階段もシンプルでモダンだ。そして何よりも天井の高さに驚く。この建物は、なんと案内役を引き受けてくれた友人の建築家の自宅。こんな巨大でモダンな家に住む友人は初めてだ。水差しもオシャレ。庭のレモングラスとミントを入れて、水を飲むとかすかに清涼感のあるフレーバーを感じる。
これはイスラエルのビール Gold Star。中東でビール作りをしているとは・・・。
建築家Aさんが見せてくれた柔らかい金属製のカゴ。「東京で買った」と嬉しそうに話していた。
再び車に乗り、Aさんの自宅そばにある公園へ。駐車場に停まっていたトラックには、
漢字熟語?
皆で公園を散歩。
今日は土曜日。シャバト(安息日)だが、公園には大勢の家族連れ。
国民的スポーツのバスケットを楽しむ子どもたち。
BBQを楽しむ家族。ユダヤ教では、安息日に火を使ってはいけないのに・・・・
この公園にも常設の卓球台があった。
これは芝生の上での誕生日会?楽しそうだ。
こんなどこにでもある公園の丘に、
なんだか巨大なモダンアートがある。
屋外作品で有名な彫刻家ダニ・カラヴァンの巨大な作品 Kikar Levana (White Square) がある。
この巨大アートも市民の憩いの場。
この丸い白いアートの真ん中を進み、
中央には木がある。
ピラミッドのようなアートは、子どもたちの恰好の遊び場。
凹んだ部分もある。
柵もなく、高さもあるので危険ではないかと心配だが、
そんなことは子どもたちに関係なさそうだ。
無邪気に走り回っている。
こんなアートが身近な遊び場なんて・・・・この子どもたちの美術教育の水準はかなり高いだろう。
公園には見たことのない植物がたくさんあった。
中でもこの花は興味深い。
友人にホテルまで送ってもらい、お別れ。ここイスラエルでも、また新しい友人ができた。
ちょっとお腹がすいたので、夜19:30頃に食事に出かける。場所は、中華料理レストラン 中華園。
China Court, Tel Aviv - Restaurant Reviews - TripAdvisorwww.tripadvisor.com › ... › Tel Aviv Restaurants
このページを訳す 評価: 5 - レビュー 4 件
China Court, Tel Aviv: See 4 unbiased reviews of China Court, rated 5.0 of 5 on TripAdvisor and ranked #102 of 715 restaurants in Tel Aviv.
店内はすでに他のお客様がたくさん来店。トリップアドバイザーの評価も高かったので、期待大。
まずはベジタブル焼きそばとライス。焼きそばは醤油味で美味しい。ご飯はジャポニカ米ではないが、中華料理によくあうライスだ。日本のいわゆる「酢豚」を注文。ユダヤ教の国で豚肉を食べるのは無謀かと思ったら・・・・・案の定、豚肉はほとんどなく衣ばかり。味は普通以下で、オタワ(カナダ)のカフェ・オリエントと比べるなんてもっての外。非常に残念だった。
イスラエルにはチャイナタウンがなく、美味しい中華料理レストランを見つけるのは、かなり困難になりそうだ。
帰りにオーガニックショップに立ち寄る。
このお店の入り口に貼られている案内に注目。土曜日の営業は夜の19時すぎから。
土曜日の日暮れに安息日が終わるため、このような営業時間になるのだ。
ちなみに明日の日曜日は休日ではなく、普通の営業日。銀行も行政機関も普通どおり営業する曜日だ。