この記事は5月28日の内容です。
これは前回の続きです。前回の記事はこちらへ。
コーヒータイムの後、再び、大英博物館へ。
二階に上がると、時計だらけ。
大小様々なアンティーク時計がたくさん展示されている。
大航海時代に船の航行に非常に重要な役割を果たした精密な経度測定用の時計クロノメーターもある。
数々の時計の中でも一番目を引いたのが、この時計。1820年に作られたRolling Ball Clockと呼ばれる時計だ。
この面白さは動画でなければ伝わらない。
この機械じかけのギアの組み合わせが、美しい。
懐中時計も多数展示中。SONYのデジタル時計も展示されている。ソニー製の時間が来るとラジオが流れるアラーム時計だ。
こちら(右)は、時間が来ると珈琲の香りで目覚めるアラーム時計。
続いて、金のコイン。
そして特殊な形のバイオリン。
側面の彫刻が見事だ。
何の変哲もないチェス駒のように見えるが、これは1831年に発見された世界的に有名な「ルイス島のチェス駒」。チェス駒の材質はセイウチの牙で12世紀に作られたと推測されている。
展示会場は、どこも大変な混み具合だ。
これは1786年にJosiah Wedgewoodによって作られた、おなじみのデザインの壺。
このレリーフも美しい。
他にも色合いが美しいティーカップとティーポッドが並ぶ。
細かな装飾が見事。
その他にもルネッサンス期からの調度品らが並ぶ。
続いて古代ヨーロッパの武具の展示。
なんとも言えない趣がある盾。
これは何かと思ったら、
1833年に発見された女性用の金のケープ。紀元前1900-1600年に作られたと推測されている。
中央アジアのオクサス川流域で栄えたオクサス遺宝のひとつ、黄金の装身具だ。
唐突に人骨が展示。
現在のイラクに位置した古代メソポタミアのシュメール人の都市ウルで流行ったゲームのひとつも展示。紀元前2600-2300年時代のもので、今から4000年以上前のゲーム。
さらにウルの遺品が続く。
貝と石のモザイクで装飾されたウルの燭台。
古代レバント地域(東部地中海エリア)の遺品が展示。
お墓の展示では、
人骨が横たわっている。
そしてエジプトのミイラ展示となる。
人間のミイラはよく知られているが、動物のミイラも多数展示されていた。ミイラが収められているケースから何の動物だか推測できる。
なんと魚のミイラもある。
そして人間のミイラ。肖像画が描かれているのに驚いた。
そしてグルグルに縛られたミイラ。
たくさんのミイラがある。
ミイラといえば、だれもがこのようなイメージを持っているだろう。
ミイラを収めるケースの装飾が、細やかで美しかった。
このミイラコーナーは、どこの展示よりも人であふれていた。
そして皆がミイラを写真に収める。
ケースがない状態でミイラ化しているこの遺体には赤い頭髪が残っており、その髪の色から「ジンジャー」と呼ばれている。ちなみに埋葬されたのは紀元前3400年頃。
こちらはバスケット状の棺桶に入れられ白骨化した遺体(紀元前3000年)。このガイコツは、もちろん本物だ。
数々のミイラを見学した後は、階段で上に移動。
壁正面にある不気味な絵は、ミケランジェロが描いた実物大の下絵だった。この下絵は、現存する2つしかないミケランジェロが描いた下絵のうちのひとつ。
続いて、日本のコーナー。先ほど見てきたアジアコーナーに日本のものがないと思ったら、なんと特設会場で展示されている。
印籠に付ける現在で言うところのストラップ。
国宝と紹介されていた百済観音像。どうして日本の国宝が大英博物館に?と思ったら、昭和5年に複製された複製品だった。
茶室も常設展示。
茶具ももちろん展示。
1700年台に作られた櫓時計もある。
日本の展示コーナーは落ち着いていて雰囲気に格式がある。
ただしマンガも紹介。
シンプルで色合いに趣がある器
銅鐸
そして棺桶もある。
銅鏡など、日本文化を代表する展示物の数々。
もちろん外国人が大好きな刀は、日本展示には欠かせない。
縄文式土器から始まり、
埴輪
そして神具
蒔絵もお約束の展示物。
そして鎧と兜。
日本好きな外国人がこぞって集める数々の展示。
西洋人女性をリアルに描いた絵もあった。
ニワトリの絵も日本らしい独特の雰囲気がある。
その他屏風や
お面。
そして北斎。
鳥居清長もある。
マンガ文化の発祥とも言える浮世絵シリーズも豊富に展示。
日本のマンガ文化の歴史の深さを感じる。
黒船の来航の様子。
明治天皇にガーターを履かせるガータ勲章捧呈式の様子。今では、ちょっとビミョ-な儀式だ。
やがて日本は数々の戦争を戦い、
第二次世界大戦へ突入。
なんとも言えないデザイン風刺。
そして広島と長崎に原爆を落とされて敗戦する。
敗戦と復興の展示物。
1800年台に作られた繊細かつモダンなデザインの箱。日本の伝統芸術のきめ細やかさは、他国を圧倒する。
やがて日本は復興し、世界第二位の経済力を得るまでになる。
現在は世界三位となった経済力だが、日本文化の象徴的存在・マンガはここイギリスやフランスを始め、世界各国でコアなファン、いわゆるオタク文化を育んだ。
しかしながら、いまだオタクという狭いファン層にのみ強いのが気にかかる。たしかに下のようなもの(題名:タコ)は、一部の人にしか受け入れられないだろう。
コミック本など日本のサブカルチャーを幅広い人々に受け入れてもらえるかが、これからの課題だ。
せっかく世界中にコアなファンが多いので、このチャンスを無駄にしてはならない。
以上で大英博物館の見学は終了。館外に出ると、まだテレビ収録中。
オイスターカードのチャージが不足したので、再チャージをする。
自動券売機では、日本語表記ができた。
Archway駅に到着。ロンドン近郊の駅だが、オタワより栄えている。駅で10分くらい待ち、友人Yと再会。彼女はロンドンに13年ほど住んでいる日本人女性。
人生初のロンドンバスに乗り、彼女の自宅へ。義妹Mっちゃんと友人Yは下の階、私は迷わず二階に上がる。
友人Yの自宅はロンドン郊外の閑静な住宅街にあった。Yの友人Dさんも合流し、彼女の自宅でコーヒーを頂く。Yの友人Dさんは、キャップをかぶったかなりのイケメン。話し方がエレガントだと思ったら、彼はイギリスの高級デパート・ハロッズで働いているとのこと。彼女(友人Y)のまるでドラマのような生活に、驚く。
友人Yの自宅から歩いてバス停へ。途中、可愛いカタツムリを見つけた。そして、オタワでカタツムリを見たことがないことに気づく。
私と義妹Mっちゃん、友人YとDさんの4人で楽しい夕食。場所は、友人Yオススメのレストラン&パブ The Old Dairy。
The Old Dairy: Hometheolddairyn4.co.uk/· Google のクチコミ(41) · レビューを書く
このページを訳すHome · The Pub · Food & Drink · Buffet & Set Menus · Lunch ... Saturdays @ The Dairy. Live DJs from 9pm every ... Sunday, 12pm – 9pm. 1-3 Crouch Hill, London, N4 4AP | Tel: 020 7263 3337 | info@theolddairyn4.co.uk © 2013 The Old Dairy.スコア: 20 / 30
1-3 Crouch Hill London N4 4AP イギリス |
広い店内は天井が高くて、落ち着いた雰囲気。初めて経験したイギリスのパブだ。
私が注文したのは、ステーキ。肉が柔らかく油がのっていてジューシー。イギリスの食文化を馬鹿にする人が多いが、これを食べたらその意識が180°変わるだろう。カナダでもこんな美味しいステーキを食べれる店は数少ない。
義妹Mっちゃんは、フィッシュアンドチップスを注文。白身魚がぎっしり入っていて、身がプリプリ。とくにコロモが美味しかった。
満腹だったが、あまりの美味しさにデザートも注文。このデザートは、温かいケーキの上に、冷たいアイスクリームがのったもの。期待以上の美味しさに、びっくりした。
ロンドンのレストランは、やはり地元の人オススメの場所に限る!と確信した。
それにしても、このレストランは非常によかった。ロンドンに行ったら、Must Goのレストランだ!
その他の写真>> https://picasaweb.google.com/109343164122809862992/20130528