桜。年齢を重ねるにつれ、この花をますます好きになる。
朝7時、417号線を西へ移動中。最初の分岐点に到着。ここを左に行くと、アメリカとの国境付近を経由してKingston方面。直進するとParthを経由する道。
今日の目的地はToronto。結局、行きの道は下のルートを選択した。
高速道路417号線の終点を通過して、一般道へ。
Carlton Placeの町中にあるこのNapoleon Streetがいつも気になる。高速ではない一般道でも制限速度80km/hなので、非常に快適なドライブ。
これは貸し倉庫。郊外に行くと、まわりに何にもない田舎にポツンと出現するビジネス。いつも思うのだが、こんなに広いカナダ、そして大きな家を持つカナダ人にこのビジネスが成り立つことを不思議に思う。
とりあえず休憩。場所はParthの町にあるTim Hortons。
土曜の朝8時、しかも田舎町なのにすでにレジ待ちの列ができている。
現在、Tim Hortonsでは、アイスコーヒーやアイスラテなどコールドドリンクのSサイズが1ドルキャンペーン中。
私は、大好きなBoston Cream、ストロベリー+クリームチーズ入りのMaple Cinnamon、そしてミディアムサイズのダブルダブルコーヒーを注文。以前、アメリカのカフェで「コーヒーにミルクと砂糖は入れますか?」と聞かれたので「Doble doble, please」と言ったら伝わらず、これがカナダ語だということを知らなかった。ちなみにダブルダブルコーヒーは、砂糖二倍、ミルク二倍の分量が入ったコーヒーのこと。
ドライブ再会。
森を抜け、岩場を走り、川を越える。高速道路にはない景色が眼前に広がる一般道のドライブは、楽しい。高速道路並みの速度で走り、信号もないので非常に快適なドライブだ。
右の川で、面白いものを発見したので停車。
まるで棚田のように段差のある川を形成しているのは、ビーバーダム。こんなにハッキリした形状のものは、初めて見た。
ダムを上から見ると、向こうの川と段差があるのがはっきりわかる。
ダムにより、緩やかになった流れの中央にあるのは、
ビーバーの家だ。
こんな発見があるのが、一般道の醍醐味だ。
風景を楽しみながらドライブしていると、すでにオタワ-トロント間の中間地点 Madocに到着。
この町には、鉄道がある。大好きな除雪車が置かれていた。
オタワを出発して4時間ちょっとで、Oshawa付近まで来た。一般道は、自然に高速道路になる。
数十両編成の長いコンテナ貨物列車が車と並走。このコンテナ車は、日本の場合は一段だが、北米の場合は上下二段に積み重なれている。一度に100-200個以上のコンテナを運ぶ計算だ。
トロント近郊になると、交通量も増え、車線が多くなる。
高速道路を下り、一般道へ。大都市らしく、少し渋滞気味の一般道を走行。オタワから来ると、道路状況に多少ストレスが貯まる。
住居の前庭に白っぽい花が無数に咲いていた。これが桜と気付くには、時間がかからない。
カナダからは撤退したと思っていたセブンイレブンを、トロントに限り、まだあちこちで見かける。
かなり目立つ外装を持つ店舗。キリン柄は、ごちゃごちゃしている都会でも目立つ。
オタワを出発してから5時間ちょっと経過。実際には、トロント近郊に入ってからの一般道路を走るほうが長く感じる。目的地の入口は、すぐそこ。
入口に入ってからが大変だった。駐車場待ちの長い車列。その理由は・・・・、
桜。この公園 High Parkはカナダ東部地域で有名な桜の名所。気温が急上昇したため、開花スピードが速くなり、今週末がピーク。友人Uさんが教えてくれたおかげで、今年は間に合った。去年、来たときはすでに桜が散っていたので、このタイミングで来れたことがひときわ嬉しい。
Cherry blossoms - High Parkwww.highparktoronto.com/cherry-trees.php
このページを訳すCherry blossoms 2013. Trees are in full bloom as of May 3, 2013. They will stay open for a week, maybe even longer. An update will be posted on this page on or before May 9 with a more accurate expected "end of bloom" date. Check the ...
公園内を車で移動中に見た路上駐車している車には、
見せしめのようにワイパーに黄色い駐車違反切符が置かれている。罰金はいくらなのか?
そして相変わらずこの公園の主もいた。
私は彼をいつもそう呼んでいる。作者や題名などがないので、だれかが勝手に彫ったものなのか。
公園内の激しい渋滞に嫌気がさし、公園の外に飛び出るように移動。
すでに正午を回っているので、このままここから10分くらいにあるレストランへ。
ここではない。このお店の前にある、
この店だ。2週間前にも食事した”りょう次”。
別のお客さんがカウンター上にあるメニュー”ソーメンチャンプル”を注文しようとしたが、サーバーに「あれはディスプレーなので、注文することができません」と言われていた。そのお客さんは中国系の女性、日本語が読めるので、迷わず注文してしまったのだろう。確かに、まぎわらしいディスプレーだ。
これは、Ramen Otoko-Aji ' Kuro-kogashi '。焦げたスープが香ばしいラーメンスープが特徴。
そして Ramen ' Ryoji '。味付けタマゴにしっかりと味が染みていて、美味しい。このお店は替え玉(1.5ドル)もある。そして白いご飯も注文可能。
桜とラーメンさえあれば・・・。バンクーバーだと雨が多すぎるので、やはりカナダに住むならトロントもいいと思う。ただ渋滞と人が多すぎるので、住むならOshawaより東かな・・・一戸建ては面倒なので、トロント中心部の高層コンドかな・・・寒さがなければオタワのほうがいいな・・・・そんなことを考えながら、”りょう次”の前にあるカフェでティラミスを食べる。
車に乗って、High Park付近まで移動。その途中、杉並区に展開するBig Flowerのような雰囲気をもつフラワーショップを見つけた。
今度は、公園内の駐車場ではなく、公園入口から数百m離れた住宅エリアに路上駐車して徒歩で公園に向かう。
地面に這うように咲く青紫の小さな花。
アップしても美しい。
再び公園入口の門に到着。
相変わらずの混みよう。
車も人も・・・。
アイスクリーム屋さんの前にも、人の列ができていた。予想最高気温は19℃だが、日差しが強いので真夏日を感じる暑さだ。
今度は、歩きながら桜を鑑賞。
日本から1万キロ以上離れた場所で咲く桜。
桜、とくに人工交配種のソメイヨシノの花を見るには、春のベストタイミングで日本またはごく限られた場所でしか見ることができない。
カナダの広い空にもよく映える。次回、私が桜を見るのはいつだろう・・・。
日本だけでなく、世界中で愛されている桜。
自慢のカメラで撮影を楽しむ人や、
桜の木陰で寝転ぶカップル
美術品と同じで、美しいものは世界中で喜ばれる。
公園入口の桜を眺めながら、公園内を散歩。
犬は嫌いではないが、この犬には近寄られたくない。どこかで泳いできたのか、ドロドロだ。
自然歩きが楽しめるように、歩道も充実している園内。
新緑の時期なので、
生まれたての赤ちゃんリーフも美しい。
だんだんと人がいなくなってきた。どうやら道を間違えたらしい。
公園の境にまで来てしまったので、再び歩いている人について行く。
丸太の上で食事を楽しむ夫婦が見える。これも大好きな景色だ。
背の高い木々の下を歩く。
そして目の前が開けた先には、
また桜がある。
この場所はかなりの人ごみ。
桜の木の下での食事は、しばらく経験していないと思いながら歩く。
とにかく人がおおい。
人を撮らずに桜のみを撮影するには、超ドアップにするか、カメラを上に向けるしか方法がない。
人の流れに合わせて、私も歩く。
なんだか・・・・嫌になる
桜に登ったモデルを撮影するカメラマン
桜は遠くから眺めるのも美しい。
桜も美しいが、新緑も負けないくらい美しかった。
そして一番人気の桜スポットに到着。
入口には、公園のスタッフが案内中。
とりあえずレンズを上に向けて撮る。
桜並木が美しいが・・・。
また上に向けて撮る。
なんとか桜を中心に撮影しようとしても・・・・。
なんだか上野公園を歩いているようだ。ここにいる人の頭髪は、黒ばかり。まるで日本の桜名所に来ている感じがする。
とにかく、人人人。しかもアジア人ばかり、ごく稀に日本語が聞こえるが、ほとんどは中国語。そしてたまに韓国語。日本人は非常に少ない。こんなに大勢の中国人を一度に見るのは、久しぶりだ。桜の花見が大好きなのは、日本人だけかと思ったら、中国人も大好きなようだ。
公園内の池に到着。ここも人が多い。
淡いピンクの桜の中で、ひときわ鮮やかな黄色が目立つレンギョウ。
ここも絶好の撮影スポット。
???
ちょっと危なっかしい。
すごいアジア人の数だ。頭は、みな真っ黒。なんだか統一感がある。
広場で間隔をあけて植えられた桜は、まわりに日光を遮る背の高い木がないので、花つきが良い。
巨大な柳も美しい。
屋外での飲酒を厳しく取り締まっているカナダでは、花見の場所でもお酒は禁止。これは非常によいことだ。日本もぜひそうするべきだと思う。
なんだか密集率が高い桜。
この桜は、いい感じ!
桜を撮る女性。
女性の場合は、やはりスマートフォンで撮影する人が多かった。ふと男同士で花の画像を送りあった経験がないことに気付く。
この芝生の丘には、ヨーロッパ系の人たちが多い。しかもグループごとに一定の間隔があいている。アジア人の密集率とは明らかに違う。
立ち見をしている人たちの視線の先には、
ヨーロッパ系の女性が木にロープをくくりつけ、トレーニング中? もしこれが中国人だったら、首をかしげそうな光景。移民国家で人種が入り混じる多民族国家でも、その辺の壁はまだ健在だと思う。
一定間隔で広い空間を楽しむヨーロッパ系。
一方、桜の下のアジア系は・・・・。
今年の桜は、見事だった。桜も人も、こうして俯瞰的視点だと、さらに数倍楽しめる。
左右対称の小さなガーデンもあった。
黄色の八重咲きチューリップはまだつぼみだ。
駐車場は、相変わらずの混雑。
行きの道とはちがうルートで車に戻る。このゲートの向こうには、
フェンスに集まる人々。
その目線の先に、可愛い動物たちがいる。これはワラビかな?
High Parkには小さな無料動物園がある。
バイソン。
そしてヤク。
子供たちがはしゃいで追いかけていたのは、
大きな鳥 エミュ。
世界最大のネズミ・カピバラの姿も。
去年来た時は、この動物園の閉園に反対する運動があった。一年立って、この動物園が存在しているのは、運動の成果があったからだろうか。
動物園閉鎖の反対を掲示していた場所に、「コヨーテに注意!」の看板があった。
こんな大都会の中にある公園にコヨーテが生息するとは・・・・。アメリカのような大都市トロントは、やはりカナダの一部だと実感する。
先ほど車で入園したときの場所に着いた。
ますます人が多くなっている気がする。
これから東京に戻るときは、3月末にしたい。東京の自宅周辺の桜、特に市ヶ谷のお堀の桜、千鳥が淵の桜を見たい。
上を見上げると優雅だが、下は・・・・。
公園周辺道路はまだ渋滞中。
もしこの時期にHigh Parkへ来るときは、絶対に公園周辺に近寄ってはいけない。住宅地エリアでは路上駐車できるので、ここに停めて歩いていくことを薦める。
すでに夕方17時。オタワへの帰路は行きと違う道を選ぶ。こんなルートでオタワに行く人は、いないだろう。
大きな地図で見る
高速400号線を北上しているときに、右手に遊園地が見えた。カナダでこんな立派な遊園地は、モントリオールの遊園地以外に見たことがない。
サービスエリアでトイレ休憩。トロントで一番嫌なのは、交通渋滞。これがなければ住み心地がいいのに・・・。
トロント郊外のNew Marketに到着。前方に見える通路は、立派な病院のもの。この病院の手前に、葬儀場、向こうに老人ホームがあった。自分の晩年をふと考える。
時速80km/hで走る一般道は、非常に快適。カナダを走ると、日本でのドライブを楽しめなくなりそうだ。
周辺には、湖や川が多いのでボートショップが多い。これが日本の田舎との違いを鮮明にする。
ノンストップでひたすら走る。久しぶりにスポーツカーを欲しくなった。
右の看板に注目!この先にリフト式ロックがあるとのこと。
このLockを見たくて、この帰りルートを選んだわけではない。とりあえず、寄り道をする。
数分後、平地に現れた巨大な建造物に到着。
駐車し、車外に出る。
大きい、とにかく大きい。
これが運河。
運河のボートは、どちらかのリフトに入って待機する。
これが運河の上。
上から見るLock。
真ん中に管理室がある。
ボートは、この巨大な水槽のようなリフトに入る。そしてリフトは、ボートを水ごと持ち上げて、運河を上下する。とにかく大胆な手法で上下する水路だ。
Youtubeに、このリフト式Lockの動画があったので掲載する。今度は、湖の真ん中を陸路で走る。
地図で見ると、このような道。
この湖 Mitchell Lakeの真ん中を通過中に、右手に目を疑う道があった。残念ながら今回はパス。思わず写真を撮るのを忘れてしまったので、画像のリンクを貼っておく。
これは橋ではなく、陸路。しかも2車線ぎりぎりの陸地にある道路だ。一般道路なので、もちろん通行可能。
途中、トイレ休憩でスーパーに立ち寄る。ここでジュースも購入。オンタリオ州の田舎を走行中、このようなスーパーを見逃すと、次のスーパーまで100km以上も離れていることは良くあること。カナダ中央部に住んでいる人たちは、車で2-3時間かけて近くのマクドナルドに行くと聞いたことがある。
ひたすらドライブ。オタワまであと300kmくらいの距離。日本では、それは東京-名古屋間の距離だ。雪解け水で増水した湖は、現在、洪水シーズン中。
とにかく日が暮れる前に、田舎道を通過したい。
途中、小さな町をいくつも通過する。
こんな素敵な場所があっても、とにかく先を急ぐ。
経由地のBancroftへ向けて、右折。20時近くなると、一気に暗くなってきた。
そしてBancroftに到着。
小さな町だが、レストランもある。ここも結局、素通り。
夜22時近くにRenflewに到着。この町に着いたときは、すでに真っ暗。ここまで来ればもう安心。いかんせん、カナダの田舎道は街灯もないので、夜間のドライブはかなり神経を使う。なぜなら、野生動物が活動を始めるから・・・・。Renflewに到着するまでに、大きな鹿、そしてウサギに遭遇。突然、道を横切った巨大なワイルドターキーは間一髪、引かずにすんだ。
とにかく、カナダの田舎道は危険が多いので、要注意!
Renflewから、あと一時間でオタワに到着する
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