19世紀から20世紀初期、ヨーロッパの画家に多大な影響を与えた日本人画家・葛飾北斎。西欧の超一流たちをこんなにも魅了した不世出の日本人の作品はコレ。
まだまだ続く、巨大な美術館。
リアルな描写が気になった花の絵。鉄砲ユリとイングリッシュローズの組み合わせ。この部屋には、とくに大勢の人が集まっていました。
「睡蓮」と言えば、モネ。
こちらはセザンヌ作の人物画
これもゴッホ
これもゴッホ作の「ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女」。この絵は、全部で5枚存在。他のはそれぞれシカゴ美術館、ボストン美術館、ゴッホ美術館、クラレー・ミュラー美術館にあります。
さらにゴッホかと思いきや、ちょっと微妙に違います。これはカミーユ・ピサロ作の「Jallais Hill, Pontoise」。
この部屋は淡い感じの絵が集合。
睡蓮はやはりモネ
ロンドンのParliamentを描いた作品もモネです。
モネの描いた「キク」
そしてモネの「ひまわり」。個人的にゴッホの「ひまわり」よりモネのほうが好きです。
さらにモネ、モネ、モネ。
「Garden at Sainte-Adresse」初期の代表作のひとつです。
「 The Park Monceau 」
バルザックの像は、一ヶ月前に箱根彫刻の森でも見ました。
どこかで見たことのあるロダンのテラコッタ像。
そして、おっさん!?かなりリアルです。タイトルは「Head of Balzac」。彼はユゴーやデュマとも親交のあるフランスの大作家。
Ernest Meissonier作のナポレオン軍の絵。まるで写真のような、繊細なタッチでした。
次は、中東、アジアの美術品コーナー。
美しいガラス細工
ペルシャ絨毯も美術品として展示中。
この本はコーラン。
それを支えるスタンドの木彫り装飾が見事でした。
壁にかかっていたこの木細工も、
美しい。気が遠くなるほど細かい作業。
これはイランかな?
アニメチックな像。
ため息が出るほど美しい模様。
この部屋はシリアのレセプションルーム。現地で美術品が破壊されないように願います。
さらにアジア、中東の美術品が並びます。
インドの美術品
細かさは群を抜いています。
これもインド。白い部分は象牙です。
2階から眺める美術館のエントランス。まだ全体の1/10くらいしか見ていない。とてつもなく広い美術館。
ガラスのショーケースに収まるのは、
中央アジアの陶磁器です。
これはモダンな器
どうやってこの針感を表現させたのでしょうか!?
まるでピカソが作ったような器
リアルなウロコが生々しい蛇の器。
ここからは東洋の美術コーナー。
正面に巨大な壁画そして巨大な仏像
白くモダンで洗練された部屋は、韓国美術品コーナーです。
20世紀初期の花と鳥と虫をあしらったボックス。真珠貝でデコレートされています。
続いて、南アジアの美術品の数々。
動物の顔を持つ銅像
かなり色っぽい女性の銅像は12世紀初期のインドの作品。タイトルは「Dancing Celestial」。サンドストーンでできています。
これはセクシーすぎるでしょう。「Loving Couple 13世紀初期 インド」
インドネシア、タイほかの美術品も並んでいます。
これは、エイリアンの卵?? 7-8世紀にタイで作られた作品です。
次は中国コーナー。
精巧に作られた阿弥陀仏。7世紀初期の作品です。
リアルすぎる羅漢の像。907-1125年辺りに作られました。
中国の奥にあるのは、かなり広いスペースをもつ展示。色彩は地味ですが、極めて繊細な作品が並ぶ日本美術コーナーです。
入口に、日本政府と協賛者の皆さんへの感謝を示すパネルがありました。
まずは大きな銅鐸。模様がきめ細かい。
縄文式土器も数点あります。
古墳時代に作られた「埴輪猪像」
この掛け軸は、藤原鎌足です。言わずと知れた飛鳥時代の政治家であり、藤原家の反映は彼から始まりました。
黒字に金が美しい巻物は、「銅版法華経」。
平安時代に作られたもので、見ていて感動しました。
作家不明の変なものもあります。
「星曼荼羅図 14世紀中期」
奥は、鳥をメインにした美術品を展示しています。
やはり日本の鳥と言えば、ツルでしょう。
やはりツルの作品が多い。
ツルと松。縁起物のベストコンビです。
冒頭からツルの作品ばかり。やはり外国人にとって、日本の鳥としてイメージするのは、ツル。
外国人に「日本の国鳥はなに?」と聞くと、ほとんどの人は日本に関心がないので「わからない」と言うでしょうが、稀にいる強烈な日本ファンは「ツル」だと言う人がほとんど。やはり日本航空のツルマークを連想しているようです。
1947年3月、日本鳥学界の正式な発表により日本の国鳥が決定されました。反対意見もなく、ほぼ満場一致での会見内容は、「日本の国鳥は雉(キジ)とする」。
理由は以下のとおり、
- 日本には520種の野鳥がいるが、日本固有の種はキジとヤマドリだけ。
- キジは渡り鳥でなく、本州、四国、九州で一年中姿を見ることができる。
- 雄は姿が優美で、羽も美しい。
- 大きく、肉の味がよく、狩猟の対象に良い。
- 古事記、日本書紀に「キギシ」の名で記載がある。
- 桃太郎にも登場し子供にもなじみがある。
- 雄の飛ぶ姿は力強く男性的。雌は山火事の火が巣に迫っても巣から去ろうとせず、卵やひなを守り、母性愛の象徴のように言われる。
キジの学名は、「Phasianus versicolor」。versicolorはラテン語で”色変わり”の意味を持ちます。ちなみにタンチョウヅルの学名は「グルース・ジャポネシス」で、学名だけで見るとやはりツルが日本の国鳥にふさわしいと思いきや、、、、、、もっと相応しい鳥がいました。
その名も「Nipponia nippon ニッポニア ニッポン」。トキの学名です。
日本固有の鳥であることが、一番の選考基準になったようです、、、、が、もう一つ貴重な日本固有の野鳥は、このときはまだ発見されていませんでした。その鳥は、ヤンバルクイナ。1981年に正式に新種として登録された日本固有の鳥です。
なぜか鳥コーナーなのに、鹿??クリスタルガラスで作られた大きな鹿の像が会場のど真ん中に展示。
屏風と掛け軸がメインの美術展。
ヨーロッパ系の人々が特に熱心に鑑賞していました。
この彫刻は、
かなりリアルです。タイトルは「 Eagle 鷲」。鉄製で19世紀後期の作品。
「十二ヶ月花鳥図書画挿絵貼屏風 16世紀」
「Mynah Birds」
18世紀初期(江戸時代)に明珍宗助作の渡鴉(ワタリガラス)
西欧人に大人気!「天狗鳥変わり兜」
明治時代の望月玉渓の作品。「孔雀図屏風」
「鳥骨鶏図」
優美な「牡丹に孔雀図」
シンプルで凛として美しい陶芸も展示。
会場に水がこんこんと流れる音が静かに聞こえます。
「ガマズミに山鵲図」。鵲は”カササギ”です。
「襟に燕模様袈裟」
ひときわ鮮やかな作品は、やはり葛飾北斎の「軍鶏図」。
江戸時代に作られた鳥かごも展示中。確かに芸術の域にある一品です。メジロが似合いそう。
これもヨーロッパ系の方達が熱心に鑑賞中。それは、
浮世絵。鈴木春信画 「遊女と新造」
鳥高斎栄昌画 「 丁子屋昼見世 」
葛飾北斎 「富嶽三十六景 相州梅沢左」
歌川広重画 「名所江戸百景 箕輪 金杉 三河しま」
河鍋暁斎画 「今昔未見生物蒙古之真図」
鳥柄が素晴らしい振袖も展示中。
そしてなぜか印籠。まるで携帯電話とストラップのようです。
この休憩コーナーで日本美術は終了。
窓の下には、移設されたデンドゥール神殿が見えます。
紀元前15年頃にローマ皇帝アウグストゥスがヌビアの都市に建設した神殿。ダム建設により水没することが決まっていたヌビア遺跡にアメリカが多大な援助を行い、そのお礼にエジプト政府はこの神殿をアメリカに寄贈しました。
次はヨーロッパ絵画コーナー。
たくさんの見ごたえある絵画が、まだまだあります。次はアメリカンウィングと呼ばれるエリア。
18世紀から20世紀初期のアメリカ絵画、彫刻、美術品を展示しています。
ガラス細工が多数展示。
アメリカンウィングの絵画展示。
ちょっと懐かしい感じがすると思ったら、よく見ると、やはり、、、
日本です。それもかなり昔の日本。
暖簾の「牛」の漢字、そして庶民の表情などほのぼのとした日本の暮らしを、まるで写真のように描きとどめた作品。タイトルは「Ameya」で、Robert Blum作。1890年に日本に行き、画家活動をしていたアメリカ人の作品です。
キャンパスの代わりに木に直接描いた作品。
まるで、だまし絵のよう、、。
「Washington Crossing the Delaware 1851」 by Emanuel Leutze
家具も美術品なのかな?
アメリカンウィングの1階へ。そろそろ閉館時刻。
シルバーリングで有名なティファニーの創業者の長男 ルイス・カムフォート・ティファニー がデザインしたステンドグラス。
ため息が出るほど美しいステンドグラスが数点。これを見るだけでも、この美術館に来たかいがあります。
会場に閉館のアナウンスが流れ、来観客がいっせいに退場。
メトロポリタン美術館のその他の写真>> https://plus.google.com/photos/109343164122809862992/albums/5846669257567320849
メトロポリタン美術館を出たときは、すでに夜9時過ぎ。
セントラルパークを歩いて行こうとしましたが、ちょっと危ない雰囲気。タクシーをひろい、52nd ストリートへ移動。
今日の夜食は、ラーメン。友人から聞いたTotto Ramen 鳥人ラーメンへ。
店頭にあるネームボードに名前を書き、待つこと20-30分くらい。
Totto Ramentottoramen.com/ - このページを訳す共有New York Times Review. Totto Ramen, better evokes the rustic shops of lunch-hour Japan. Here, a few steps below street level in an alleylike space, you can sit up-close at the counter and watch guys in head scarves stir cauldrons of broth ...Zagat: 26 / 30 - Google のクチコミ(330) - レビューを書く
366 W 52nd St New York, NY 10019 |
これはNIKU RAMEN。チャーシューも味が染みていて、美味しい。
かなりおすすめのラーメン屋でした。
帰りに、夜のマンハッタンを散歩。
タイムズスクエア付近は、ネオンでまるで昼間のように明るい。
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