ものすごい古い本です。
原書はフランス語なので、読んだのはもちろん訳本です。
1970年ラウル・ブランシャール著、
1978年滑川明彦訳、白水社
原書が書かれたのは40年も前ですが、カナダの重要な特徴のひとつである「フランス系」を知るのにはそれなりに参考になる本だと思いました。
カナダの政治史を勉強している人に何がカナダをアメリカと違う存在にしているのか尋ねた時の答えが、
フランス系の存在、でした。
この本を読んでも確かになるほどねと思った次第。
書かれていた頃はケベックの独立運動が激しくなった時でしたが、著者はこの運動が永続的なものだとはみていなかったようです。(その見方は正しかったですね。)
ただ、それまでのフランス系住民がたどってきた歴史、連邦国家の中でおかれた立場等が独立運動の背景にあったことは間違いようがなく、現在の連邦政府がフランス系を非常にケアしていることの意味もこの流れの中で理解できました。
この一冊だけではまだ何も語れないのでこれからもうちょっとこの種の本をあさってみようと思います。
W
4/18/2010
]]>
フランス系カナダ
メールで送信 BlogThis! Twitter で共有する Facebook で共有する
Share this post
:
ラベル:
【日記】読んだ本